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トランペットのビジュアライザー(練習用リム)の使い方
ビジュアライザー、もしくは練習用リムというものをご存知でしょうか?
巷では様々なタイプのものが出回っていますが、僕はこの画像のようなシンプルなものを使っています。
ビジュアライザー(=視覚化するもの)という名前から、これはトランペットを演奏する際のアンブシュアを目で見て確認するためのものであると思われている方も少なくありませんが、この道具の本来の目的はそこにはないと僕は思います。
以前マウスピースバジングについて書いたことがありましたが、ビジュアライザーを用いた練習で得られるのはマウスピースバジングで得られる効果の一部をより強めたものであると僕は思っています。
まだお読みでない方は下記記事をお読みになってから進んでいただいた方が理解が深まると思います。
参考:
トランペットのマウスピースバジングについて
トランペットのマウスピースバジングはいらない?危険?
トランペットの練習にバジング練習器具を活用しよう
さて、ビジュアライザーを用いた練習とマウスピースバジングでの練習と異なる点は、マウスピースバジングよりもさらに唇で生まれた振動をサポートしてくれる部分が少ないという点です。
ですから以前の記事で紹介したように
1.音、そして音のツボを正確に狙う能力を向上させることができる
2.唇の振動を口腔内で共鳴させるコツを身に付けることができる
この2項目に関してはマウスピースバジングに比べてより精度の高さが求められます。
3.エアポンプとしての上半身の機能を向上させることができる
に関しては、やれば効果は得られるのでしょうが、僕はそこまでの練習は行いません。
ビジュアライザーを使ってバジングしたからといってそれだけでトランペットが上手になるというわけではありません。
ですからこれから書く内容に沿って練習を進めていくのが無難です。
またこの練習単体で行っても良いとは思いますが、個人的にはビジュアライザーでの練習はマウスピースでのバジング練習のサポート的な位置づけとして行うことが多く、毎日、もしくは長い時間の練習は行いません。
まずは最も吹きやすい音(たとえばチューニングBbの下のFなど)をピアノやチューナーなどで鳴らし、その音を狙ってロングトーンします。
多くの方はここで苦労するかと思いますが、唇が振動せず、音が出なかったとしても唇をどうにかして音を出してやろうとしてはいけません。
ゆっくりと深くブレスし、イメージとしては遠いところから唇に向かって息を当てていくような感じです。
1つの音でロングトーンができるようになってきたら他の音でも挑戦してみましょう。
高い音へ急に挑戦したりすると上半身に余計な力みを生みやすくなるので、はじめに出した音に近い音から少しずつ音域を広げていくのが良いでしょう。
2までで出せるようになった音の範囲内でリップスラーを行ってみましょう。
先に述べたように僕はこの練習をマウスピースバジングのサポート的な位置づけとしてしか行っていませんので、ゆっくりなリップスラーで十分です。
まずは無理をして音を出そうとしないことです。
特に唇を上下から強く押しつぶして無理やり音を出そうとしてしまう場合はすぐに口を離し、もう一度ブレスからやり直してみましょう。
余計な力みが生まれると良い効果は得られませんから、落ち着いた気持ちで練習に取り組めていないと感じたら気持ちが落ち着くまで休みましょう。
必ず基準音(これから吹きたいと思う音)を鳴らしてから吹きましょう。
頭の中で目標となる音程を設定し、そこへトランペットやマウスピースのサポートに頼らず到達することが重要です。
ですからそのための基準音を鳴らすことを怠ってはいけません。
毎回ゆっくりと深くブレスをとりましょう(かといってたくさん吐くという意味ではないという点に注意)。
唇をぎゅっと押しつぶしてしまう人は特にこの傾向が顕著です。
そもそもトランペットを演奏するときは、唇を閉じようとする力と唇の間を通って出ていこうとする息の力は均衡している状態です。
良い音を出すためにベストな均衡点を探るためには深いブレスが必要なことが多々あります。
マウスピースどころかリムしかない状態なので基本的には「ぶーっ」という汚い感じの音しか出ませんが、湿ってこもった感じの音よりは乾いて音の輪郭が明瞭で、心なしかよく響く音で吹くことが重要です。
その状態こそが余計な力みが少なく、トランペットを吹くときも良いとされている状態です。
うまくいかないからといってこの練習を何十分も続けるのはあまり効率が良くないような気がします。
この練習が好きで行っているのならまだしも、苦しいと感じながらこの練習を行うのはあまりいい成果をもたらさないような気がします。
ぶっちゃけた話実際この練習ってつまらないですし(それでも効くからやりますが)。
たとえばあなたが今1つだけの音でしかロングトーンができなかったとします。
しかしその後すぐにマウスピースで同じ音を吹いてみようとしてみてください。
えっ、マウスピースバジングってこんなに楽だったっけ?と感じるくらいスムーズに乾いた音が鳴らせるはずです。
それでも鳴らせないという方は町田のトランペット専門音楽教室、金村盡志トランペット教室へお越しください(笑)
巷では様々なタイプのものが出回っていますが、僕はこの画像のようなシンプルなものを使っています。
ビジュアライザー(=視覚化するもの)という名前から、これはトランペットを演奏する際のアンブシュアを目で見て確認するためのものであると思われている方も少なくありませんが、この道具の本来の目的はそこにはないと僕は思います。
ビジュアライザー(練習用リム)の本当の効能
以前マウスピースバジングについて書いたことがありましたが、ビジュアライザーを用いた練習で得られるのはマウスピースバジングで得られる効果の一部をより強めたものであると僕は思っています。
まだお読みでない方は下記記事をお読みになってから進んでいただいた方が理解が深まると思います。
参考:
トランペットのマウスピースバジングについて
トランペットのマウスピースバジングはいらない?危険?
トランペットの練習にバジング練習器具を活用しよう
さて、ビジュアライザーを用いた練習とマウスピースバジングでの練習と異なる点は、マウスピースバジングよりもさらに唇で生まれた振動をサポートしてくれる部分が少ないという点です。
ですから以前の記事で紹介したように
1.音、そして音のツボを正確に狙う能力を向上させることができる
2.唇の振動を口腔内で共鳴させるコツを身に付けることができる
この2項目に関してはマウスピースバジングに比べてより精度の高さが求められます。
3.エアポンプとしての上半身の機能を向上させることができる
に関しては、やれば効果は得られるのでしょうが、僕はそこまでの練習は行いません。
ビジュアライザーを用いて行う具体的な練習内容
ビジュアライザーを使ってバジングしたからといってそれだけでトランペットが上手になるというわけではありません。
ですからこれから書く内容に沿って練習を進めていくのが無難です。
またこの練習単体で行っても良いとは思いますが、個人的にはビジュアライザーでの練習はマウスピースでのバジング練習のサポート的な位置づけとして行うことが多く、毎日、もしくは長い時間の練習は行いません。
1:まずは楽な音でロングトーン
まずは最も吹きやすい音(たとえばチューニングBbの下のFなど)をピアノやチューナーなどで鳴らし、その音を狙ってロングトーンします。
多くの方はここで苦労するかと思いますが、唇が振動せず、音が出なかったとしても唇をどうにかして音を出してやろうとしてはいけません。
ゆっくりと深くブレスし、イメージとしては遠いところから唇に向かって息を当てていくような感じです。
2:他の音でもロングトーン
1つの音でロングトーンができるようになってきたら他の音でも挑戦してみましょう。
高い音へ急に挑戦したりすると上半身に余計な力みを生みやすくなるので、はじめに出した音に近い音から少しずつ音域を広げていくのが良いでしょう。
3:出せるようになった音を使ってリップスラー
2までで出せるようになった音の範囲内でリップスラーを行ってみましょう。
先に述べたように僕はこの練習をマウスピースバジングのサポート的な位置づけとしてしか行っていませんので、ゆっくりなリップスラーで十分です。
ビジュアライザーを用いた練習、5つのポイント
1:無理をしない
まずは無理をして音を出そうとしないことです。
特に唇を上下から強く押しつぶして無理やり音を出そうとしてしまう場合はすぐに口を離し、もう一度ブレスからやり直してみましょう。
余計な力みが生まれると良い効果は得られませんから、落ち着いた気持ちで練習に取り組めていないと感じたら気持ちが落ち着くまで休みましょう。
2:必ず目標となる音を鳴らしてから
必ず基準音(これから吹きたいと思う音)を鳴らしてから吹きましょう。
頭の中で目標となる音程を設定し、そこへトランペットやマウスピースのサポートに頼らず到達することが重要です。
ですからそのための基準音を鳴らすことを怠ってはいけません。
3:深くブレスしてから
毎回ゆっくりと深くブレスをとりましょう(かといってたくさん吐くという意味ではないという点に注意)。
唇をぎゅっと押しつぶしてしまう人は特にこの傾向が顕著です。
そもそもトランペットを演奏するときは、唇を閉じようとする力と唇の間を通って出ていこうとする息の力は均衡している状態です。
良い音を出すためにベストな均衡点を探るためには深いブレスが必要なことが多々あります。
4:乾いたはっきりとした音で
マウスピースどころかリムしかない状態なので基本的には「ぶーっ」という汚い感じの音しか出ませんが、湿ってこもった感じの音よりは乾いて音の輪郭が明瞭で、心なしかよく響く音で吹くことが重要です。
その状態こそが余計な力みが少なく、トランペットを吹くときも良いとされている状態です。
5:あまり長時間行わない
うまくいかないからといってこの練習を何十分も続けるのはあまり効率が良くないような気がします。
この練習が好きで行っているのならまだしも、苦しいと感じながらこの練習を行うのはあまりいい成果をもたらさないような気がします。
ぶっちゃけた話実際この練習ってつまらないですし(それでも効くからやりますが)。
たとえばあなたが今1つだけの音でしかロングトーンができなかったとします。
しかしその後すぐにマウスピースで同じ音を吹いてみようとしてみてください。
えっ、マウスピースバジングってこんなに楽だったっけ?と感じるくらいスムーズに乾いた音が鳴らせるはずです。
それでも鳴らせないという方は町田のトランペット専門音楽教室、金村盡志トランペット教室へお越しください(笑)