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トランペットのピストンの調子が本当に悪い!!!というとき(ピストン関連3)

マーティンのピストンもう書き出したら止まらない!!!どうしよう

というわけでピストン関連記事3つ目です。

前回記事のように普段からきちんと注油してるしバルブオイルを変えても良くならない!という場合、どうすれば良いのでしょうか?

前にも書きましたがそもそもピストンを落とした、ぶつけた等は論外です。楽器屋さんへ相談しましょう。
ついでに言うと長期間放置してしまってピストンが固着した場合も同様です。

トランペットのピストンについて(ピストン関連1)
トランペットのピストンの調子が悪い!さてどうする?(ピストン関連2)

 

バルブケーシングを清掃する

前回トランペットの分解清掃をしたのはいつごろですか?
グリスやオイル切れもそうですが、汚れが溜まっているとトランペットは設計された通りのパフォーマンスを発揮できません。
ほぼ毎日吹く僕の場合は月一回を目安にしていますが、吹く頻度がそうでもない人はもっと少なくて良いでしょう。

どんなに吹く頻度が低くとも半年に一回くらいは全て分解して丸洗いしたいものです。

特にバルブケーシングは汚れが溜まりやすい場所とは思いませんが、クリーニングロッドにガーゼを巻くか専用ブラシでゴシゴシ洗うことによって溜まった汚れを落とすことができます。

 

ピストンは真っ直ぐ押していますか?

トランペットのピストンはなるべく真ん中を真っ直ぐ押しましょう。
もちろん人間ですから厳密に真っ直ぐ押すことは不可能ですが、普段ピストンボタンの端を押して演奏しているとそのピストンが片減りしてしまいます。
その片減りが一定以上に達するとピストンの引っかかりの原因となってしまいます。
特に普段使い慣れない薬指で押すことになる3番ピストンにはその影響が出やすいような気がします。

自分が演奏している時は頻繁に引っかかるけど、吹かずに単にピストンを押している時なら引っかからない、もしくは他の人が吹くと引っかからないという場合は片減りを疑ってみましょう。

もし片減りを起こしているようであれば楽器屋さんで調整の必要があります。
改善はしますが完璧に直る保証はないそうですし、ピストン自体をわずかに削って調整することになるので何度も調整を繰り返すわけにもいきません。

あまり神経質になる必要もありませんが、あまり極端にピストンの端を押している場合は気をつけましょう。

 

そもそも造りの雑さが原因?

そもそも過ぎる話ですが残念ながら実際にある話です。

作りが雑なためにピストンの調子が悪いという場合はオイルの相性やピストンの押し方での改善は難しいです。素直に楽器屋さんに相談してみましょう。

ただしバックやヤマハなど一般的に有名なメーカーのトランペットでは滅多に無いことです。
しかし近年出てきたようなやたらと安いトランペットのピストンはかなり雑な造りとなっており、安さに釣られて手を出すと痛い目に遭うこともあります。

最近持ち帰れるトランペットのレンタルを始めるためにヤマハの一番安い、しかも年代ものの古いトランペットをいくつか仕入れましたが、いずれもピストンの状態(本当はそれ以外の面でもですが)は新品の安い中国製のトランペットと比べると段違いに良いものでした。
ある程度分かってはいたのですがここまで差があるとは・・・という感じです。
※ただしトランペットに詳しくない方が中古を買う際にはリスクがつきものですのでお勧めはしません。

というわけで安さだけが売りの素性の良くない(と僕は呼んでいますが)トランペットは後で痛い目に遭うことがあります。
買ってはいけないとまでは言いませんし、むしろトランペットという楽器を一般にさらに普及させるために一躍買っているとも言えます。しかし安いというメリットの裏にはそれなりのデメリットも存在するので購入の際には十分留意しましょう。

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