Blog ブログ
Lotusのマウスピース、新ラインナップを再整理&実奏
以前モネット“っぽい”マウスピースについて3 Lotusとして公開した記事がありますが、最近実際に試奏する機会があったのでその感想と、執筆当時(2019年)から刷新されたロータスのラインナップも再びまとめてみようかと思います。
結論を先に述べてしまうと、ロータスは初めてピッチセンター系マウスピースに手を出す人への最適解なのではないかと思っています。
Lotus英語版公式ホームページ:https://www.lotustrumpets.com
Lotus日本語版公式ホームページ:https://lotustrumpetsjapan.com
旧ラインナップと比べるとブロンズが追加され、ブラス、ブロンズ、ニッケルシルバーの3種類から選択可能です。
ブラスは一般的な管楽器やマウスピースに用いられる素材です。
日本語版公式ホームページには書いてありませんが、英語版公式ホームページには"Annealed Brass"=焼きなまし加工をした真鍮との記述があります。
確かにマウスピースの音響効果を得るために焼きなましをすることがあり、伝聞ですがモネットでもPRANAには焼きなまし加工がされていたようです。
他方ブロンズはより暖かくワイドな音色、そしてニッケルシルバーは明るくパリッとした音が特徴で、ポップスやリード向けの素材です。
旧ラインナップに存在したスタンダードとプラスという区分(恐らくモネットでのクラシックとプラーナに相当)は撤廃されたようです。
従来通り、1,2,3,7のたった4種類しかありません。
それぞれ大まかに、1はバック1 1/4, 2はバック1 1/2, 3はバック3, 7はバック7から10 1/2相当だとのことです。
トランペット用が8種類、フリューゲルホルン用が3種類で、最も深いものがXL, 最も浅いものがXSという表記です。
各カップの説明文がなかなかイカしているのでぜひ公式ホームページの記述を読んでみて下さい。
従来のトランペット用マウスピースとは異なり、音程が高音域でぶら下がり、低音域で上ずるということがありません。
多くの方は特に高音域でこのメリットを感じることが多いでしょう。
1と2はこのマウスピースがモネットのようにショートシャンク系?というかピッチセンター系であることが影響しているのではないかと思います。
関連:Monetteマウスピースについて3 ピッチセンターとは
ただしモネットではBb用であればシャンクの長さがすべて同じなのに対し、ロータスでは微妙に異なるものも存在します。
ロータスの公式ホームページには持久力向上との文言がありました。
持久力というと「唇の」という印象を受ける方が多いかもしれませんが、僕が演奏した感じでは唇だけというよりはトランペットを吹いていて余計なストレスがかからないので唇も身体もいろいろと楽だなという感じです。
クラシックからリードプレイヤーまで、幅広い演奏スタイルをカバーしつつも4つのリムサイズ、8種類のカップ、3つの素材から選択が可能です。
リムサイズに関してはもう少し欲しい気はしますが、それ以外はいろいろ選べつつ、しかし沼りすぎないほどよいラインナップの豊富さということができるのではないでしょうか。
ちなみにウエイトのバリエーションはありません。
ブラス製のものは店頭価格で1万円強。
ブロンズとニッケルは2万円いくかどうかという価格帯です。ここではっきりと値段を書かないのは近日値上げ予定だと聞いたためです。
トランペット用のマウスピースで2万円弱というと一般的には高い方ではありますが、それでもなおピッチセンター系マウスピースとしてはほぼ最安でしょう。
モネットとバックやヤマハなどの一般的なマウスピースの中間といった印象です。
モネットの音色は好きじゃないけど、無難な音色でピッチセンター系のメリットは欲しいという場合には適しているのではないでしょうか。
低音域から高音域までの自由さは僕が普段使っているモネットとあまり遜色ないでしょう。
音色は一般的なマウスピースに近く、良い意味で無難です。
モネットが"SLAP"(ぱちんと叩く)と表現するようなクリアなアーティキュレーションとまではいきませんが、それでもなお明確なアーティキュレーションの表現がしやすいと思います。
吹奏感はモネットほどエアサポートに気を使う必要はなく、そこそこ良い音がイージーに出るという印象。
モネットと比較して、マウスピースの方が良い感じで抵抗感を作り出してくれるので、従来のマウスピースに慣れている方でも移行しやすいと思います。
ロータスを試奏させていただいたのがモネットのユニティ($415+送料+税金)を買ってすぐのことだったので、「ロータスはこの価格でこの性能か!!!」とちょっとショックでした(笑)
というわけでこのロータス、ピッチセンターの恩恵をリーズナブルな価格で最大限に享受できるマウスピースです。
冒頭に書いた通り、初めてピッチセンター系マウスピースに手を出す方にとっては現存する市販マウスピースの中での最適解なのではないかと感じます。
最後に書き添えておきますが、今回ロータス社や取扱店より何らかの利益を得てこの記事を作成したわけではありません。念のため。
むしろくだs……いや何でもない……
結論を先に述べてしまうと、ロータスは初めてピッチセンター系マウスピースに手を出す人への最適解なのではないかと思っています。
Lotus英語版公式ホームページ:https://www.lotustrumpets.com
Lotus日本語版公式ホームページ:https://lotustrumpetsjapan.com
ラインナップ
素材
旧ラインナップと比べるとブロンズが追加され、ブラス、ブロンズ、ニッケルシルバーの3種類から選択可能です。
ブラスは一般的な管楽器やマウスピースに用いられる素材です。
日本語版公式ホームページには書いてありませんが、英語版公式ホームページには"Annealed Brass"=焼きなまし加工をした真鍮との記述があります。
確かにマウスピースの音響効果を得るために焼きなましをすることがあり、伝聞ですがモネットでもPRANAには焼きなまし加工がされていたようです。
他方ブロンズはより暖かくワイドな音色、そしてニッケルシルバーは明るくパリッとした音が特徴で、ポップスやリード向けの素材です。
旧ラインナップに存在したスタンダードとプラスという区分(恐らくモネットでのクラシックとプラーナに相当)は撤廃されたようです。
リムサイズ
従来通り、1,2,3,7のたった4種類しかありません。
それぞれ大まかに、1はバック1 1/4, 2はバック1 1/2, 3はバック3, 7はバック7から10 1/2相当だとのことです。
カップ
トランペット用が8種類、フリューゲルホルン用が3種類で、最も深いものがXL, 最も浅いものがXSという表記です。
各カップの説明文がなかなかイカしているのでぜひ公式ホームページの記述を読んでみて下さい。
ロータスのマウスピースの特徴
1.音程が良い
従来のトランペット用マウスピースとは異なり、音程が高音域でぶら下がり、低音域で上ずるということがありません。
多くの方は特に高音域でこのメリットを感じることが多いでしょう。
2.アーティキュレーションがつけやすい
1と2はこのマウスピースがモネットのようにショートシャンク系?というかピッチセンター系であることが影響しているのではないかと思います。
関連:Monetteマウスピースについて3 ピッチセンターとは
ただしモネットではBb用であればシャンクの長さがすべて同じなのに対し、ロータスでは微妙に異なるものも存在します。
3.吹いていて楽
ロータスの公式ホームページには持久力向上との文言がありました。
持久力というと「唇の」という印象を受ける方が多いかもしれませんが、僕が演奏した感じでは唇だけというよりはトランペットを吹いていて余計なストレスがかからないので唇も身体もいろいろと楽だなという感じです。
4.丁度良いラインナップの豊富さ
クラシックからリードプレイヤーまで、幅広い演奏スタイルをカバーしつつも4つのリムサイズ、8種類のカップ、3つの素材から選択が可能です。
リムサイズに関してはもう少し欲しい気はしますが、それ以外はいろいろ選べつつ、しかし沼りすぎないほどよいラインナップの豊富さということができるのではないでしょうか。
ちなみにウエイトのバリエーションはありません。
5.安い
ブラス製のものは店頭価格で1万円強。
ブロンズとニッケルは2万円いくかどうかという価格帯です。ここではっきりと値段を書かないのは近日値上げ予定だと聞いたためです。
トランペット用のマウスピースで2万円弱というと一般的には高い方ではありますが、それでもなおピッチセンター系マウスピースとしてはほぼ最安でしょう。
6.音色
モネットとバックやヤマハなどの一般的なマウスピースの中間といった印象です。
モネットの音色は好きじゃないけど、無難な音色でピッチセンター系のメリットは欲しいという場合には適しているのではないでしょうか。
実際に演奏してみての感想
低音域から高音域までの自由さは僕が普段使っているモネットとあまり遜色ないでしょう。
音色は一般的なマウスピースに近く、良い意味で無難です。
モネットが"SLAP"(ぱちんと叩く)と表現するようなクリアなアーティキュレーションとまではいきませんが、それでもなお明確なアーティキュレーションの表現がしやすいと思います。
吹奏感はモネットほどエアサポートに気を使う必要はなく、そこそこ良い音がイージーに出るという印象。
モネットと比較して、マウスピースの方が良い感じで抵抗感を作り出してくれるので、従来のマウスピースに慣れている方でも移行しやすいと思います。
ロータスを試奏させていただいたのがモネットのユニティ($415+送料+税金)を買ってすぐのことだったので、「ロータスはこの価格でこの性能か!!!」とちょっとショックでした(笑)
というわけでこのロータス、ピッチセンターの恩恵をリーズナブルな価格で最大限に享受できるマウスピースです。
冒頭に書いた通り、初めてピッチセンター系マウスピースに手を出す方にとっては現存する市販マウスピースの中での最適解なのではないかと感じます。
最後に書き添えておきますが、今回ロータス社や取扱店より何らかの利益を得てこの記事を作成したわけではありません。念のため。
むしろくだs……いや何でもない……