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ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。

ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。#31

Jazz Standard Bible

日本全国のジャムセッションで共通の曲集として使われているジャズスタンダードバイブル。通称黒本。

そのジャズスタンダードバイブルを最初から最後までトランペットもしくはフリューゲルホルンで演奏してみようという企画です。

一応ルールとしては
テーマを1コーラス、そしてアドリブを1コーラスずつ演奏。
ただし伴奏に使うアプリ、iReal proで再現困難な曲は除外。
撮影機材は用意するのが大変なのでスマホのみ。
編集が面倒なのでノーカット、音にエフェクト掛けるのは禁止。

 

今回のラストの曲でついにPまで到達です。
Pまで来るともう終盤だなという気がしますね。
まあそれでもまだ70曲以上残っているんですが・・・。

昨年の冬から撮りはじめたのですが、もう気づけば初夏です。
夏が終わるまでに最後までたどり着くかなーと思いつつ参ります。更新31回目!

 

難易度分けは初級- 初級+ 中級- 中級+ 上級- 上級+の順。文中に出てくるキーや音名などは全てinBb表記。

 

 

One Note Samba




中級-

難易度分けに悩む曲です。初級+でも良いような・・・。
一見すると複雑そうに見えるのですが、ちゃんとアナライズすることができる人が見れば「なぁーんだ」となる曲です。
非常によくできている曲なので初心者の方はメロディとコードチェンジの関係をよく聴いてみることをおすすめします。
トランペット的にはBセクションのテーマのフィンガリングがちょっとややこしいので注意が必要です。

ジャムセッションではあまりコールされないような気がします。
されてもやはりボーカルによるコールが多いでしょう。

 

 

Ornithology




初級+

テーマのラストがトランペット吹きにとってはとても吹きづらく、時間をかけて練習する必要があります。
これはもう丁寧に練習するしか・・・と思ったら昔の音源だとシンプルなバージョンもあるので心配はいりません(?)

"To Bird With Love: Live at the Blue Note"という、ほぼ晩年のディジーガレスピーがこの曲を演奏しているアルバムがあります。
当然全盛期のような演奏はできていないのですが、リズムセクションの演奏からはディジーに対する敬意が溢れていてとても素晴らしい演奏です。
ああジャズって良いなと思えるアルバムですのでぜひ聴いてみてください。

 

 

Out Of Nowhere




初級-

お恥ずかしながらよくEast Of The Sunとごっちゃに・・・ってジャズスタンダードバイブルってEast Of The Sun収録してないんですね!
いわゆる青本の方には収録されていたし、ジャムセッションでの演奏頻度も決して低くないのに何故という気がします。
きっと権利の問題などがあるんでしょうが。

Out Of Nowhereといえばレニートリスターノによる替え歌、317 East 32nd Streetという曲があります。
嫌がらせかというくらいトリッキーで練習して勉強になるし、演奏してみてもとても楽しい曲です。

・・・結局Out Of Nowhereの話してませんけどまあいっか。

 

 

Over The Rainbow




中級-

有名すぎる曲って演奏しづらいですよね(?)
この曲も正直言って好んで演奏する気にはなれない曲ですし、そのせいか死ぬほどリテイクしました。
もう二度と演奏したくありません正直言って・・・。

今回はバラードではあまりにもやる気が起きなかったので倍テンポのボサで演奏しました。
雰囲気がガラッと変わるのでおすすめですよ(・・・って前もどこかで書いたような気が)。

最後のAセクションの1小節目はカッコ内に書いてある通り|Bm7-5 E7b9|の方がドラマチックというか、ドキッとするハーモニーになるので僕は好きです。
有名なバラード曲というものは多くの人によって演奏されている分、コードチェンジのバリエーションが多く存在しますが、この曲もそんな曲の1つです。
黒本に書いてあるチェンジ以外にも美しいチェンジのものがあるので興味のある方はリアルブックなどをチェックしてみましょう。

 

 

Peace




中級-

ホレスシルバーがやっているように本来バラードで演奏される曲です。
Over The Rainbowがボサだったからというわけではないのですが、この曲もボサで演奏してみました。
スティーブカーディナスのアルバム"Melody In A Dream"での演奏がボサアレンジで非常にカッコいいのです。

ジャムセッションでコールされる頻度はかなり低いのですが、繊細で非常に美しい曲です。
当然コードチェンジもその分難しめになっているので丁寧な練習が必要です。

個人的にも大好きな曲なのでOver The Rainbowと比べると異常なほどスムーズに収録完了しました。
結局は曲の難しさより演奏のモチベーションが大事だということを痛感しました。

 

 

前回

ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。#30

次回

ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。#32

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