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ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。

ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。#30

Jazz Standard Bible

日本全国のジャムセッションで共通の曲集として使われているジャズスタンダードバイブル。通称黒本。

そのジャズスタンダードバイブルを最初から最後までトランペットもしくはフリューゲルホルンで演奏してみようという企画です。

一応ルールとしては
テーマを1コーラス、そしてアドリブを1コーラスずつ演奏。
ただし伴奏に使うアプリ、iReal proで再現困難な曲は除外。
撮影機材は用意するのが大変なのでスマホのみ。
編集が面倒なのでノーカット、音にエフェクト掛けるのは禁止。

 

大分ペースが落ちてはいますがなんだかんだで30回目です。
本業の忙しさもあるのですが、最近書いた記事にエネルギーを注ぎ込みすぎて若干燃料切れ気味です。
書いているうちは楽しいのですが最後にまとめる段階になって悩むもんですね。

 

※難易度分けは初級- 初級+ 中級- 中級+ 上級- 上級+の順。文中に出てくるキーや音名などは全てinBb表記。

 

Oleo




初級+

言わずもがなのBb循環の名曲です。
単にテーマを演奏するだけでも勉強になりますが、ちょっと凝った練習方法だと12個の全てのキーでこの曲のテーマを練習することもあります。
僕も昔やりましたが今できる自信はありません(笑)。
マイルスのRelaxin’に収録されているものが僕のお気に入りです。

当然マイルスにちなんで使用楽器はマーティンコミッティです。
最近バックのバルブガイドを真鍮製のものに変えたのですが(トランペットの音色をパーツ交換で変えてみる)、そっちの吹き心地に慣れてきたらコミッティの吹き方が分かってきたような気がします。
コミッティももともと真鍮製のバルブガイドなのが関係あるのか、思わぬ相乗効果(?)でした。

 

 

On A Clear Day




初級+

僕はあんまり好きじゃないんだけど僕の周りでは結構好きな人の多い気がする曲です。
考えてみれば多分ちゃんと演奏したことは無いような気が・・・決して好きじゃないからという理由ではない・・・と思います。
とても明るく楽しげな曲ではありますが、コードチェンジは微妙に嫌な進行になっており、明るい雰囲気に騙されて(?)演奏しだすとついついつまずきそうになります(ていうか動画でもつまずいてるし・・・)。

全体的にトリッキーなコードチェンジなら覚悟ができるのですが、こういった微妙に変わったチェンジを織り交ぜられると案外嫌なものです。

いえ、そもそも好きではないとはいえこの曲を頭に刻み込んでおけば問題ないはずです(笑)。

 

 

On Green Dolphin Street




初級-

こちらもマイルスによる演奏で超有名な曲です。
ジャムセッションでもほぼ必ずといって良いくらい頻繁にコールされる曲です。

テーマの最後のFM7をたまにF#M7で演奏することもあり、そうするとなかなかモダンなハーモニーになって気持ち良いです。
その場の雰囲気によってはまったりはまらなかったりなので安易に使うのは気が引けますが。

ジャムセッションでは他の多くの曲と同じようにピアノがイントロを弾いてももちろん良いのですが、この曲に関してはベースのやる定番パターンも存在します。
もし機会があればベースの方にお願いしてみても良いでしょう。

そういえばアメリカではこの曲はDメジャー(実音Cメジャー)で演奏されることが多いようです。
全然知らずに友人とジャムセッションで演奏して酷い目に遭いました・・・。


 

 

On Sunny Side Of The Street




初級-

タイトルの通り、とても明るく楽しげな曲ですが、On A Clear Dayと並んであんまり好きではない曲です。

確か数年前に何かのCMソングにもなっていたような気がしますし、一般的な知名度も比較的高い曲です。
バラードではなく、決して急ぐこともない「イイ感じの」ゆっくり目なスイングを感じながら演奏できると良いですね。僕にはできませんが(笑)

トランペット的な視線から言うならば各Aセクション2小節目の音の跳躍がちょっと大きいので、ここをどうクリアするかは考えどころでしょう。

 

 

Once I Loved




中級-

初めて演奏する曲です。
なーんかクセのある曲だなと思ってよく見てみたらやっぱりのジョビン先生。

演奏してみると特にBセクションの1~4小節目はちょっと唐突感があって驚いてしまいますし、ラスト8小節のメロディとコードチェンジの使い方なんて普通はまず思いつかないような気がします。
それでも全体通して聴いてみるとあくまでリリカルで美しいのですからさすがとしか言いようがありません。

ジャムセッションではどちらかというとボーカリストによるコールの多い方だと思います。

 

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