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ワンポイントレッスン 演奏機材

トランペットにして良かった点、悪かった点

トランペット
2019年も4月に入り、新しい生活を送っている方も多いことでしょう。
特に学生さんは新しい部活は何にしようかなとワクワクドキドキしているのではないでしょうか。

今回は音楽系の部活や何か楽器を始めてみたいと思っている人向けにひとつトランペットという素晴らしい楽器の宣伝をしてみようと思います。
また社会人になって何か楽器を始めてみたいという人も最近かなり増えてきていますが、そういう方向けにも参考になるように書いていきたいと思います。

ちなみに先に書いておきますが僕は中学校でなんとなく消去法で吹奏楽部に入り、その中でも最も軽くて運指も楽そうな(押す場所3つしかないし)楽器という理由でトランペットを始めました。
それが20年以上経つとプロとかやってるんですから世の中何が起こるか分かりません。
さらに言うならトランペットという楽器を嫌いという気持ちより好きな気持ちの方が勝ってきたのはここ何年かくらいです(笑)

というわけでシンプルに一つずつ挙げていってそれぞれについて書いてみます。

 

良かった点

 

1.持ち運びが簡単

これは一目瞭然でしょう。
ベース(コントラバス)を満員電車で持ち運んでいるベーシストなどを見ると申し訳ない気持ちになってしまいます。

 

2.他の管楽器と比較して安い

楽器本体が安いというのはトランペットに触れたことのない方には意外と思われるかもしれません。
トランペットという楽器はシンプルな構造なうえに他の管楽器と比較して数多く生産されていますから量産効果が表れやすい楽器です。

一方で演奏者の限られるピッコロトランペットの高いこと高いこと・・・。

ですからトランペット本体の新品価格は多めに見積もって10万もあれば十分すぎるほどのものが手に入ります。
一般的に初心者向けのエントリーモデルと呼ばれるものでも5万円前後出せばしっかりしたものが手に入るでしょう。
参考:
ジャズトランペッターに聞く 本音で語るトランペットの選び方
Amazonで格安トランペットを買うのってどうなの?

ちなみに僕が使っているトランペットは(Bach Stradivarius 180ML)現在新品で買うとしたら27~30万円ほど。

これを実際には中古で7万円ちょいで手に入れたものです。

 

3.維持費も安い

トランペットは木管楽器に比べて非常にシンプルな構造です。
そのため木管楽器は定期的に調整に出さないとキーの動きが悪くなったりして演奏に支障が出てしまうのですが、トランペットであれば消耗部品やパーツが壊れたりしない限りはほとんど調整しなくても大丈夫です。
もちろんこだわる人はバルブアライメントの調整などをしますが、定期的な調整がほぼ必須な木管楽器に比べると調整に出す人の割合は遥かに低いです。

僕はピストンの調子が悪くなったことが2、3度あり、調整に出したことがありますが1回2000~3000円で済みました。
高校生の頃から使っていたヤマハ(YTR-8335G)にいたっては一度も調整に出したことがありません。
もちろん現在吹いてもバリバリ活躍可能な状態です。

ちなみに消耗部品と書きましたが、それは主にツバ抜きのバネコルク、そしてピストン周辺に使われているフェルトです。
そう頻繁に壊れるものではありませんし、交換したとしても大抵は数百円か1000円程度で済んでしまいます。
楽器の調整と部品交換で何万かかったとかいうサックスプレイヤーを見るとざまあみろ気の毒に思ってしまいます(あれ、何か途中に変な文章が・・・)。

ちなみにトランペットのマウスピースは一般的なもので1万円しないくらいの値段で、これは落としたりぶつけたりしない限りは何十年も使うことができるものです。
一方でサックスやクラリネットなどではマウスピース以外にリードと呼ばれる木の板が必要です。
これは一定期間吹き続けると寿命を迎えてしまうもので定期的に交換が必要です。
確か一箱3000円くらい?で、しかも箱に入っているリード全てが実際の演奏に使えるとは限らないので選別が必要とのことですざまあみろ

 

4.メンテが楽

構造がシンプルなのでメンテナンスも楽ちんです。
たまに自分で分解清掃をしておくと良いよね、という程度です。
参考:
トランペットをお手入れしよう!(分解・洗浄編)
トランペットをお手入れしよう!(組み立て編)
もし木管楽器で同じことをやったら専門知識のあるリペアマンでなければ組み立てられなくなってしまうでしょう。

 

5.扱いが楽

同様の理由から、他の楽器に比べると楽器の取り扱いも楽です。
もちろん激しくぶつけたりしてはいけませんが、気温や湿度の変化には強い楽器です。
木でできている楽器だと湿度の高い夏場は鳴りが悪くなるし、湿度が大きく変動すると最悪ヒビが入ってしまうこともあるそうです。

 

悪かった点

一方で悪い方はこんな感じです。

1.目立つ

まあ目立ちたがりな人にはメリットでしかないでしょうが、僕も含めたそうでもない人にとっては苦痛そのものです。
ただしこれは一旦クリアしてしまえばトランペットライフを、というかあなたの生き方そのものを根幹から変えていくことにも繋がります。

別にトランペットでなくたって良いんですが、お金や異性のこと以外で自分が頑張ってきたことで他人を本気で感動させるという体験、死ぬまでに一度くらいしておきたくないですか?
きっと良いもんですよ。

 

2.初心者レベルだと一般人にすら下手なのが見抜かれる(笑)

トランペットという楽器は正直言って誰でもすぐに簡単に吹くことができるという楽器ではありません。
もちろん正しく練習すれば多少進む速さの違いはあれど誰でも必ず上達します。
しかし適切な指導を受けることができない状況においては「100%誰もが望んだ通りに吹けるようになれるよ」とは言えないのが事実です。

特に初心者レベルでは音色もお世辞にも良い音とは言えず、同じ初心者レベルだとまずサックスに勝てないという屈辱を味わうことになります。
これによってサックスに対するコンプレックスを必ずや植え付けられることでしょう(笑)


ただしその分初心者レベルを脱し「良い音でした!格好良かったです!」と言われた時の感動はひとしおです。

 

3.メンタルが思いっきり影響する

トランペットは多少テクニックがあったってビビってしまうと全然吹けなくなってしまう不思議な楽器です。
個人練習ではできるのに合奏や本番になると音が出なくなっちゃうんですという悩みは頻繁に寄せられます。

極端なケースだと学生時代の僕のように練習すればするほど音が出なくなっていき、1年近くに渡って塗炭の苦しみを味わうこととなってしまいます。

ただこれ一度も克服してしまえば自分の心の取り扱いを会得し、単にトランペットが上達する以上に大事な「心の強さ」を手に入れることができます。
ですから大勢の人前で喋ると極度におどおどしてしまうとか頭が真っ白になってしまうという方にこそおすすめしたい楽器です。


もちろん当トランペット教室では単に技術面だけでなくこういったお悩みに関しても対応させて頂きます。
・・・と露骨な宣伝をぶっこんだところで今回はここまで(笑)


 

トランペット、決して楽じゃないけど楽しい楽器ですよ。

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