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ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。#11

日本全国のジャムセッションで共通の曲集として使われているジャズスタンダードバイブル。通称黒本。
そのジャズスタンダードバイブルを最初から最後までトランペットもしくはフリューゲルホルンで演奏してみようという企画です。
一応ルールとしては
テーマを1コーラス、そしてアドリブを1コーラスずつ演奏。
ただし伴奏に使うアプリ、iReal proで再現困難な曲は除外。
撮影機材は
そこそこ撮り溜まってきたのでシーズン2(?)参ります!
今回はそんなに難しくはないけど微妙に珍しい曲が多いような感じです。
※難易度分けは初級- 初級+ 中級- 中級+ 上級- 上級+の順。文中に出てくるキーや音名などは全てinBb表記。
Emily
中級+
ゆったりとした3拍子が特徴の曲で、全体の構成もA-B-A-C-Dと変則的です。
その上Bセクションの微妙な転調など、優しい顔して実は嫌なヤツだったりします(笑)
ジャムセッションでコールされることは決して珍しいわけではないのでスルーするわけにもいかない曲です。
Everything Happens To Me
中級-
Emilyとは違って(?)優しい顔してやっぱり優しい曲です。
ありきたりなチェンジではありますが2小節目のEb dim7や5小節目のFm7Bb7のところがグッとくる感じでとても好きです。
楽譜を見てわかる通り8分音符が多いテーマで、ここを棒読みになってしまわないよう注意すべきでしょう。
Evidence
中級-
ご存知セロニアスモンクによる名曲です。
慣れないうちはテーマでヒヤヒヤしますが一度慣れてしまうと快感になってきます(笑)
一見するとそんなに難しくなさそうなコードチェンジなのですが、アップテンポでやることもあるので油断すると痛い目にあうでしょう。
楽譜によってはちょくちょくコードチェンジの異なるバージョンもあるので注意が必要です。
Falling In Love With Love
初級+
個人的にはヘレンメリルとクリフォードブラウンによる4拍子での演奏という印象が強い曲です。
他にもコルトレーンやハンクモブレー、シナトラなどによる演奏も4拍子です。
恐らく元ネタは3拍子なんだけどジャズミュージシャンによって演奏されるうちにだんだん4拍子になってきちゃったという、ジャズスタンダードではたまにあるパターンかもしれません。
幸いコードチェンジの複雑な曲ではありませんから念のためどっちでもテーマを演奏できるようにしておくと良いでしょう。
Feel Like Makin’ Love
初級+
ジャズのスタンダードかと言われるとちょっと微妙ですが、好きな人はすっごい好きな曲です。
ちなみに僕はそうでもありません(笑)
とはいえジャムセッションでコールされることは案外ありますし、何よりも他のスタンダード曲とは雰囲気がガラッと変わるのでレパートリーに入れておくべき曲でしょう。
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