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ラッパ吹きにできるウクライナ支援:KGU Music(旧KGU Brass)を応援します①
皆さんもご存じの通り、2022年2月24日、ウクライナはロシアによる軍事侵略を受けました。
侵略直後からウクライナには世界各国から支援が届き、一部ではロシア軍を押し返すところまできていますが、多くの人々が亡くなっただけでなく、いまだ終戦の兆しは見えません。
もし仮に今すぐウクライナが全面勝利し終戦を迎えたとします。
しかしそれでもウクライナに住む人々が元通りの生活を取り戻すためには十年単位の年月が必要であることは誰の目にも明らかです。
一方でウクライナに向けられる人々の注目や関心というものはそこまで長続きするものではありません。
現在世界から行われている寄付をはじめとしたウクライナ支援は少し月日が経てば縮小していってしまいます。
ですからウクライナの復興を長期的な視点で捉えるのであれば、ウクライナ企業の商品を購入することによって経済活動を促進し、一刻も早くウクライナという国が再び自立できるようにするということが重要です。
まあ流行りっぽく表現するならば、支援するのにも”サステナブル”というキーワードが重要であると思うのです。
そこでトランペットを演奏する人にとってうってつけなのが、以前紹介したこともあるKGU Music(旧KGU Brass)です。
過去記事:KGU Brass トリムキット KGU Brassマウスピースブースター
この企業はウクライナの首都キーウにあり、以前からKGU Brassとして主にトランペット用アクセサリーなどを取り扱ってきました。
ロシアによる侵略後の3月上旬に社名をKGU Musicに変更し、新たにサックス用品、ドラム用品も扱うようになり、また意外と革製品も充実しています。
以前ご紹介したこともあるトランペット用トリムキットやマウスピースブースターなどは、製品クオリティや対応する機種の幅広さのわりにかなりの高コスパという印象です。
正直言ってロシアによる侵攻直後は会社ごと無くなってしまうのではないかと心配したものですが、現在まで無事に存続しており、実際に僕が発注した商品も先日届きました。
ただし発注したのは3月上旬で到着が5月27日と、かなり時間がかかっているのは事実。
とはいえ3月上旬といえばロシア軍が60キロもの車列をなしてキーウに向かっており、最も事態が逼迫していた頃ですが……
注文したものの中にオーダーメイド品があったせいなのかもしれませんが、現状でもオーダーから到着までは平常時より時間はかかると思った方が良いでしょう。
マウスピースブースターやトリムキットに関してはイケベ楽器で取り扱っています(2022年5月時点)。
ですのでこれらの製品がサクッと欲しい方は日本の楽器店で購入するのがベストでしょう。
それ以外の場合は現状ではKGU Musicに直接発注することになります。
先に書いた通り、戦時中ですので長めにかかるとしか述べることができません。
このまま終戦となれば短縮されるかもしれません。
ホームページを見ていただければ分かるかと思いますが英語が通じます。
残念ながら日本語には対応していません。
PayPalかクレジットカードが使えるので代金決済はスムーズです。
$49.99以上注文すると送料無料だったかと思いますが、今ホームページを確認したところその表記が見当たりませんでした。
しかし送料に関してはかかったとしても比較的安かった記憶があります。
というわけでここからが今回注文した品物のレビューです。
キャンバス生地とレザーを組み合わせたトランペット用バッグで、お値段は$379
レザー部分とキャンバス生地部分の色の組み合わせを選択することが可能で、今回は赤のレザーとブルーのキャンバス生地を組み合わせました。
その他にもイニシャルや氏名を本体に刻印することも可能だそうです。
レザーの発色が非常に美しく、この写真でそれが伝わりきらないのが非常に残念です。
※画像はすべてiPhoneで撮影し、圧縮した以外は無加工
正直メイドインウクライナってどんな感じかと思われる方も多いかもしれません。
しかしマウスピースブースターやトリムキットは高精度で作られていましたし、このバッグも細かい部分の縫製までかなりしっかりしています。
蓋のフラップ部分には2つのマグネットが仕込んでありますが、正直マグネットの効きは弱いです。
使用上で何かの支障になることはないのでマグネット無しでもよかったかも。
地味に良いなと思ったのが一切ベルクロが用いられていないという点。
あれって使っていくうちにへたるし、だんだん細かい糸くずやごみが付着してきて見た目的にもアレですよね。
バッグの底部は一面レザーで、ハードユースにも耐えてくれそうです。
各所に取り付けられたメタルパーツもブラックニッケル仕上げで、装飾としての目的だけでなく頑丈そうなつくりをしています。
商品名に”トリプル”とも書いてあり、中のコンパートメントもこんな感じですが、楽器の安全を考えると2本までが限度と考えた方が良いかと思います。
フリューゲルホルンとトランペットを収納するとこんな感じ。
楽器を保護するハードシェルは存在しませんが、クッションが必要十分に入っており、思い切りぶつけたりしなければ楽器にダメージがいくことは無いでしょう。
フリューゲルホルンとトランペットに加えてKGUのマウスピースポーチ(4本収納)とハーマンミュート、それとたまたま近くにあったA4サイズの雑誌『ザ・トランペット』がインナーポケットに2冊、アウターポケットに3冊収納可能。
撮影用にそれぞれ少しはみ出してありますが、すべてのファスナーが閉じることを確認しています。
もちろんここまでの収納であればファスナーを閉じていても楽器に負荷がかからず、外からバッグを押したりしても若干の余裕があります。
個人的には小物を収納するための細かいポケットなどが省かれ、そのおかげで全体のシルエットが同クラスのバッグに比べて若干コンパクトなのにもかかわらず、十分な収納力を持っている点も良いです。
というわけで今回ご紹介したのはKGU TRUMPET DOUBLE/TRIPLE GIG BAGでした。
KGU製品ですからお値段以上のハイクオリティなのは当然として、今のところ日本では他に使っている人がほぼ存在しなさそうというのも良いですね(笑)
最後に、戦禍に苦しむウクライナの復興のためにも、ウクライナ企業のひとつであるKGU Musicを応援していただければと思います。
今回紹介したバッグ以外にもいくつか小物を紹介する予定ですが、それ以外にも魅力的で独創的な製品がたくさんですので、ぜひホームページを訪れてみて、購入をご検討してみてください。
よろしくお願いします。
侵略直後からウクライナには世界各国から支援が届き、一部ではロシア軍を押し返すところまできていますが、多くの人々が亡くなっただけでなく、いまだ終戦の兆しは見えません。
もし仮に今すぐウクライナが全面勝利し終戦を迎えたとします。
しかしそれでもウクライナに住む人々が元通りの生活を取り戻すためには十年単位の年月が必要であることは誰の目にも明らかです。
一方でウクライナに向けられる人々の注目や関心というものはそこまで長続きするものではありません。
現在世界から行われている寄付をはじめとしたウクライナ支援は少し月日が経てば縮小していってしまいます。
ですからウクライナの復興を長期的な視点で捉えるのであれば、ウクライナ企業の商品を購入することによって経済活動を促進し、一刻も早くウクライナという国が再び自立できるようにするということが重要です。
まあ流行りっぽく表現するならば、支援するのにも”サステナブル”というキーワードが重要であると思うのです。
そこでトランペットを演奏する人にとってうってつけなのが、以前紹介したこともあるKGU Music(旧KGU Brass)です。
過去記事:KGU Brass トリムキット KGU Brassマウスピースブースター
KGU Musicとは
この企業はウクライナの首都キーウにあり、以前からKGU Brassとして主にトランペット用アクセサリーなどを取り扱ってきました。
ロシアによる侵略後の3月上旬に社名をKGU Musicに変更し、新たにサックス用品、ドラム用品も扱うようになり、また意外と革製品も充実しています。
以前ご紹介したこともあるトランペット用トリムキットやマウスピースブースターなどは、製品クオリティや対応する機種の幅広さのわりにかなりの高コスパという印象です。
正直言ってロシアによる侵攻直後は会社ごと無くなってしまうのではないかと心配したものですが、現在まで無事に存続しており、実際に僕が発注した商品も先日届きました。
ただし発注したのは3月上旬で到着が5月27日と、かなり時間がかかっているのは事実。
とはいえ3月上旬といえばロシア軍が60キロもの車列をなしてキーウに向かっており、最も事態が逼迫していた頃ですが……
注文したものの中にオーダーメイド品があったせいなのかもしれませんが、現状でもオーダーから到着までは平常時より時間はかかると思った方が良いでしょう。
オーダーに関して
マウスピースブースターやトリムキットに関してはイケベ楽器で取り扱っています(2022年5月時点)。
ですのでこれらの製品がサクッと欲しい方は日本の楽器店で購入するのがベストでしょう。
それ以外の場合は現状ではKGU Musicに直接発注することになります。
1.納期
先に書いた通り、戦時中ですので長めにかかるとしか述べることができません。
このまま終戦となれば短縮されるかもしれません。
2.言語は?
ホームページを見ていただければ分かるかと思いますが英語が通じます。
残念ながら日本語には対応していません。
3.代金の支払いや送料は?
PayPalかクレジットカードが使えるので代金決済はスムーズです。
$49.99以上注文すると送料無料だったかと思いますが、今ホームページを確認したところその表記が見当たりませんでした。
しかし送料に関してはかかったとしても比較的安かった記憶があります。
というわけでここからが今回注文した品物のレビューです。
KGU TRUMPET DOUBLE/TRIPLE GIG BAG
キャンバス生地とレザーを組み合わせたトランペット用バッグで、お値段は$379
レザー部分とキャンバス生地部分の色の組み合わせを選択することが可能で、今回は赤のレザーとブルーのキャンバス生地を組み合わせました。
その他にもイニシャルや氏名を本体に刻印することも可能だそうです。
レザーの発色が非常に美しく、この写真でそれが伝わりきらないのが非常に残念です。
※画像はすべてiPhoneで撮影し、圧縮した以外は無加工
正直メイドインウクライナってどんな感じかと思われる方も多いかもしれません。
しかしマウスピースブースターやトリムキットは高精度で作られていましたし、このバッグも細かい部分の縫製までかなりしっかりしています。
蓋のフラップ部分には2つのマグネットが仕込んでありますが、正直マグネットの効きは弱いです。
使用上で何かの支障になることはないのでマグネット無しでもよかったかも。
地味に良いなと思ったのが一切ベルクロが用いられていないという点。
あれって使っていくうちにへたるし、だんだん細かい糸くずやごみが付着してきて見た目的にもアレですよね。
バッグの底部は一面レザーで、ハードユースにも耐えてくれそうです。
各所に取り付けられたメタルパーツもブラックニッケル仕上げで、装飾としての目的だけでなく頑丈そうなつくりをしています。
商品名に”トリプル”とも書いてあり、中のコンパートメントもこんな感じですが、楽器の安全を考えると2本までが限度と考えた方が良いかと思います。
フリューゲルホルンとトランペットを収納するとこんな感じ。
楽器を保護するハードシェルは存在しませんが、クッションが必要十分に入っており、思い切りぶつけたりしなければ楽器にダメージがいくことは無いでしょう。
フリューゲルホルンとトランペットに加えてKGUのマウスピースポーチ(4本収納)とハーマンミュート、それとたまたま近くにあったA4サイズの雑誌『ザ・トランペット』がインナーポケットに2冊、アウターポケットに3冊収納可能。
撮影用にそれぞれ少しはみ出してありますが、すべてのファスナーが閉じることを確認しています。
もちろんここまでの収納であればファスナーを閉じていても楽器に負荷がかからず、外からバッグを押したりしても若干の余裕があります。
個人的には小物を収納するための細かいポケットなどが省かれ、そのおかげで全体のシルエットが同クラスのバッグに比べて若干コンパクトなのにもかかわらず、十分な収納力を持っている点も良いです。
というわけで今回ご紹介したのはKGU TRUMPET DOUBLE/TRIPLE GIG BAGでした。
KGU製品ですからお値段以上のハイクオリティなのは当然として、今のところ日本では他に使っている人がほぼ存在しなさそうというのも良いですね(笑)
最後に、戦禍に苦しむウクライナの復興のためにも、ウクライナ企業のひとつであるKGU Musicを応援していただければと思います。
今回紹介したバッグ以外にもいくつか小物を紹介する予定ですが、それ以外にも魅力的で独創的な製品がたくさんですので、ぜひホームページを訪れてみて、購入をご検討してみてください。
よろしくお願いします。