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トランペット吹きを悩ませる厄介な問題 親知らず

親知らず

皆さんは「親知らず」ってご存じですか?

ある程度の年齢以上の方ならほとんどの方がご存じかと思いますが、この親知らずってトランペットの演奏にやたらと影響を与える厄介な奴なんです。

今回はこの親知らずについて、僕が今まで抜歯してきた経験を書いておきたいと思います。

僕はもちろんその方面の専門家ではありませんので、あくまで僕自身が調べたことと体験した内容となります。

この記事を読んで抜歯してみたものの、思ったように回復しなかったからといって責任は負いませんのであしからず(笑)

 

 

親知らずとは


親知らずとは奥歯の一番奥に生えてくる永久歯で、「智歯」とか「第三大臼歯」とも呼ばれたりします。

普通の永久歯が生えてくるのは小学生くらいの年代にかけてですが、親知らずは10代後半から20代にかけて生えます。

他の歯とは異なり、親がその歯の生え始めるのを知ることがないために「親知らず」という名で呼ばれるようになったそうです。

昔の人って短命だったんだなあ……

 

この親知らず、本来は普通の奥歯として機能していたものだそうですが、人類が進化するにつれてあごの骨が狭くなったために生えるスペースが失われてしまい、前の奥歯を圧迫したり横向きに生えてしまったりするようになってしまったと何かで読んだ気がします。

またすべての人が上下左右4本の親知らずを持っているわけではなく、人によっては数が少なかったり無かったりするようです。


親知らずは必ず抜かなくてはいけないのか


親知らずがあるからといって必ず抜かなくてはならないというわけではありません。

しかし親知らずは奥にあってブラッシングしづらいためにむし歯になりやすかったり、斜めに生えたりするなどしてトラブルの原因になることもしばしばです。

ですので結局抜くことになるケースは少なくないのですが、もし親知らずを抜くとなった場合、問題になるのがトランペットの演奏との兼ね合いです。


 

親知らずの抜歯がトランペットの演奏に与える影響


変な生え方をしていたり完全に歯茎から頭を出していなかったりする場合は歯医者ではなく口腔外科での処置が必要とされることがあるようで、その場合は歯茎を切開することになるので完治まで多少の時間がかかります。

実際僕も4本あるうち下の2本を抜きましたが、どちらもかかりつけの歯医者さんに口腔外科への紹介状を書いてもらい、手術しました。

しかしいずれにせよ抜歯した部分がある程度回復するまではものを食べるにも気を使いますし、当然トランペットの演奏にも支障は出ます。

また抜歯には全くリスクがないわけではありません。

 

抜歯のリスク


親知らずの抜歯には大きく分けて二つのリスクが存在するようです。

ひとつはドライソケットと呼ばれるものです。

簡単に言うと抜歯したあとにできるかさぶたのような役割をする血液でできた餅状のものがあるのですが、それが何かの拍子に外れてしまい、抜歯した穴がむき出しになってしまうことです。

こうなってしまうと抜歯後の痛みが収まらず、再び病院のお世話になる必要があるそうです。

一応調べたところによると下の親知らずで起こりやすく、抜歯後約3%の確率で起こるとの調査結果があるとのこと。

 

もう一つは神経麻痺についてです。

下の親知らずを抜く際に、その根の部分の近くを通る神経を傷つけてしまい、下唇が痺れたような状態が長く続いてしまうことがあるそうです。

僕も手術前に説明を受けたのですが、最悪の場合その痺れがずっと回復しないこともあると言われ、手術の同意書にサインするときにはかなりの覚悟がいりました。

実際には術後なんの問題もありませんでしたが、トランペット吹きにとっては恐ろしい問題です。

また調べてみると「2回法」といって1つの歯を2回に分けて抜歯することによって神経麻痺の起こる確率を減らすことも可能なようです。

お金と手間と時間はかかりますが、どうしてもという方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

トランペットを吹くことができるようになるまでの期間


僕の場合は4本存在する親知らずのうち下の2本を抜き、そのうちどちらも口腔外科での手術でしたが、実際にトランペットを吹くことができたのは3日経ってからでした。

吹くことができたといってもどうにかという感じなので本当に軽めのメニューを恐る恐る吹くという感じです。

無理をすればドライソケットになる危険性もありますし……

 

その後1週間もすればだんだんと通常通りのメニューに戻すことができ、だんだんと調子が戻ってきました。

もちろんこの期間にはかなりの個人差があると思われるのであくまでも参考程度にしていただければと思います。

逆の言い方をすれば一般の方が抜歯後3日でまともにトランペットを吹くことに挑戦するのはどう見ても無謀です(笑)

また上の歯を抜く場合はそこまで大がかりなことにはならないそうなので、もう少し早くコンディションを戻すことができるようになるのかもしれません。

 

抜くも地獄、抜かぬも地獄?


というわけで親知らずの抜歯について僕の知っていることを書いてみました。

抜歯のリスクについてもいろいろと書きましたが、結局のところ親知らずに何らかの問題が出てしまっている人は抜歯しなくともいずれはトランペットの演奏に支障が出てきてしまいます。

 

ですからまずは早めに歯医者さんへ行って相談することが大事です。

正直言って僕も歯医者は苦手ですが、早めに相談することによってむし歯の早期発見にも繋がりますし、悪いことはありません。

うっかり見過ごして重症化した虫歯の治療って痛いですよね~

 

その際には必ず自分がトランペットの演奏をするのでこういう心配があるということを伝えておくと良いでしょう。

伝えたからといって絶対に神経麻痺が起こらないようにしてくれるなんてことはありませんが、どうせ歯医者にはトランペットのことなんて分かんないでしょと思って何も言わずにいると思わぬすれ違いが起こり、怖い思いをするかもしれません。

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