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ワンポイントレッスン

レッスンで支払う料金を1円たりとも無駄にしないコツ

 

当たり前のことですがトランペットのレッスンを受けるにはレッスン料金を支払う必要があります。

たとえば金村盡志トランペット教室なら1時間につき5000円がレッスン料金として発生します。

 

多くの人にとってこのレッスン料金は決して安くはないはずですから、1回のレッスンからなるべく多くのものを得た方が良いに決まっています。

今回はそのために役立つ重要なことをご紹介したいと思います。

 

 

 

レッスンノートを作ろう


単発のレッスンは別として、基本的にはレッスンへはある程度の期間通い続けるものです。

ですからレッスンに通っている間、どのようなことを指摘されたかを1回ごとにまとめたレッスンノートを作るべきです。

多くの方はこのレッスンノートを、前回のレッスンを振り返って次回までの課題をクリアするために用いるものと考えがちですが、レッスンノートの役割は決してそれだけではありません。

 

レッスンノートを作るメリット


1.後で見返して役に立つ

レッスンで得たアドバイスはその時だけに役立つものではなく、何か月何年かして再び役立つということが少なくありません。


レッスンを受けて一時的に改善はしても、何年かして同じようなことが原因で伸び悩むこともあります。


逆にレッスンを受けた当時はいまいち理解できなくとも、その後さまざまな経験を経た結果理解できるようなこともあります。


また、こういう風に後で気づかされることはたいていトランペットの演奏にとって非常に重要なものであることが多いのです。


 

2.必然的に時系列順にまとめることになるので見やすい

小さなメモパッドや楽譜の隅にメモをされる方もいますが、レッスンノートとしてまとめておけば時系列がはっきりするため、後から探しやすく、理解しやすいです。


後でノートにまとめるためのメモであれば良いのですが、メモで終わりになってしまうのは非常にもったいないですね。


 

3.頭の整理になる

当たり前のことですが、レッスンノートを書く際にはレッスンで言われたことすべてを書くわけではありません。


こんなことを言われたなという記憶や録音、メモに従って、重要なことを自分でピックアップしてまとめていくのです。


レッスンで得たアドバイスは何のために役に立つのか、そしてどんなことを心掛けて練習すべきなのかということが重要で、またそれぞれに優先順位というものがあります(少なくとも僕のレッスンではそこまできっちりお伝えするようにしています)。


これらをノートにまとめるという作業を経ることで頭の中が整理されていき、次の練習からすぐに役立つことになります。


逆に言うならば、レッスンで渡された練習メニューを何も考えずにこなすだけで効果的な練習ができると思ったら大間違いってことです。


 

以上のような理由から僕は安くはないレッスン料金を支払うのなら必ずレッスンノートを作成すべきだと思います。

実際、僕も原朋直先生やジミー・オーウェンズ先生にレッスンを受けていた時のノートは今でも見返したりします。

レッスンノート

僕が実際に使っていたレッスンノート。当然中身は企業秘密。


 

 

どんなノートを選ぶべきか


トランペットのレッスンなので当然五線ノートが必要になります。

リング綴じになっていて表紙を360度開くことができるものや、後から五線紙をリフィルできるものも良いでしょう。

B5サイズで、1ページに五線が12段引いてあるものが一般的です。

この1ページ当たりの段数は意外と重要で、目の悪い方、特に老眼の入ってきた方には1ページ12段は小さすぎることが多いようです。

単にノートテイクをすることではなく後で見返し、役立てるということが主目的ですから、手書きで様々な音符を書いたとしても後で見やすい大きさがベスト。

なので特に視力に自信のない方は1ページ6段や4段などになっている子供向けの五線ノートを活用されていたりします。

 

視力の問題を別にするならば1ページ当たり12段がベストだと僕は思います。

特にジャズのレッスンでは曲のコードチェンジをノートに書き、それをアナライズしたりします。

多くのジャズスタンダードは4の倍数の小節数で作曲されていることが多く、それを見やすくノートに書きだすのに12段という設定は何かと都合が良いのです。

 

 

どうやって作成するか


レッスン中にメモ的な意味合いでノートを取っても良いのですが、帰って落ち着いた状態でレッスンを思い出し、まとめてノート作成をするというのが重要です。

なぜかというとレッスン中に言われてピンとこなかったアドバイスが、少し後で落ち着いて考えるとよく理解できたり、逆に疑問が湧いたりするからです。

いずれの場合も重要なことですからよくノートにまとめ、疑問点は忘れないうちに尋ねておくことが重要です。

もしレッスンを録音した場合はそれを聞きなおしながらノート作成をするのも効果的です。

 

レッスンを録音するのは意味がない?


レッスンからなるべく多くのものを学ぶために録音される方もいます。

僕自身も受けたレッスンはすべて録音していましたが、単に録音して後でそれを聞き返すだけではほとんど効果が無いような気がします。

 

確かにレッスンの内容を再び聞き返すことは、そのレッスンを振り返るという意味で効果があるかと思われるかもしれません。

しかし時間の流れに従って流れていくレッスンの録音を聞く「だけ」では振り返った気になるだけで重要な点をスルーしてしまいがちです。

耳にした内容をすべて覚えていられるのなら別ですが。

 

後で重要なところだけ聞き返そうとしても、それを話している箇所を探すだけでも時間がかかってしまいます。

 

同様にレッスン中にメモ帳や、楽譜の端っこにメモをする「だけ」というのも効果は薄いと言わざるを得ません。

こちらの場合は後になって見返したときに見づらかったり、時系列がごちゃごちゃになっていて何のことを言っているのか分からなくなったりすることがままあります。

 

ですから録音をしたりメモを取るのなら、なおのこと後でノートにまとめるべきです。

レッスンノートにしておけば重要な部分は目立つように書くはずですし、録音を聞きなおすのに比べてはるかに短い時間で内容にアクセスできます。

※ちなみに録音する際は講師に一言ことわってから録音した方が良いでしょう。録音NGという方はあまりいないかと思いますが念のため。

 

 

 

 

というわけで久しぶりの更新になりましたが、いかがだったでしょうか?

一言で言うならば「ノート取れ。」ってだけのことを何を大げさにと思われるかもしれません。

しかし今まで数多くの方のレッスンを行ってきて、きっちりとしたレッスンノートを作成されている方はほとんどいらっしゃいませんでした(もしかしたらわざわざ僕に言っていないだけなのかもしれませんが)。

こちらとしても、トランペットのレッスンを受ける方には様々なスタンスがあるということを理解していますので、そこまでとやかく言うつもりはありません。

 

ただせっかく1時間5000円というレッスン料をいただいているので、こちらの本音としては生徒さんに1円も無駄にせず最大限のものを得ていただきたいなと思って今回の記事を書くに至りました。

お金はかからない(ノート代のみ)のに効果は抜群ですし、しかも後になってからも新たな発見を産んでくれるものですから、ちょっと一手間かけてみてはいかがでしょうか?

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