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トランペットの音色をパーツ交換で変えてみる
バルブガイドというパーツ、ご存知ですか?
スピルと呼ばれることもあるようですが、トランペットのピストンの動きを制御するとても大事なパーツです。
僕がメインとして使っているバックストラディヴァリウス180MLのバルブガイドは本来写真右側のプラスチック製のもので、今回交換したのが左の真鍮製のものです。
今回はこのバルブガイドの交換の仕方と、それを交換することによってどのような効果があるのか書いてみたいと思います。
まずは交換方法からご紹介します。
と言っても簡単ですが。
注意するのは一つだけ。絶対にパーツを落とさないようにしましょう。
まずはピストンを引き出しましょう。
ピストン上部のスリットからバネが見えるかと思いますが、その下の白いパーツがノーマルのプラスチック製バルブガイドです。
トランペットが汚いことに触れてはいけません(笑)
バルブステムをひねってバネが入っているところを開け、バネを取り出しましょう。
ちなみにバックのトランペットのバネには樽型とストレートタイプがあるそうで、写真のものは樽型と呼ばれるものです。
スリットの下の方にあったバルブガイドを上に持ち上げ、斜めに傾けます。
こうすることによってバルブガイドを取り出すことができるようになります。
取り出す前にどんな向きで入っていたか覚えておきましょう。
バルブガイドから伸びている突起の大きさが左右で違います。
で、真鍮製のバルブガイドを同じ要領で入れます。
バネを受ける部分が上に来るように(平らな面を下に)入れましょう。
一応バック純正ではあるのですがプラスチック製のものよりわずかに大きく、少し角度を工夫してやらなければ入りません。
トランペットの個体差にもよると思うのでいろいろと試行錯誤してみましょう。
そしてバネを入れ・・・
バルブステムを締めたら完了です。
この作業を3本分行うだけです。
パーツがバルブオイルで滑りやすくなっていたりするのでくれぐれも落としたりしないように気をつけましょう。
バルブガイドの材質は吹奏感や音色に影響を与えます。
プラスチック=明るめで軽い吹奏感。
真鍮=ダークで重めの吹奏感。
と一般的には言われています。
個人的には真鍮のバルブガイドの方がよりリラックスして吹かねばならず、正直ちょっと吹きづらいです(笑)
体に力みが入るとその反動が唇へ跳ね返ってきてバテやすいという感じで、ダブルハイBbなどを吹く時にはより気を使います。
音色はしっかり吹き込むとエッジが効いた音に、優しく吹くと甘くダークな音色になるので気に入っています。
感覚的には今まで軽かったものが少し取り回しが重くなったような感じ(?)でしょうか。
今までと比べると演奏には微妙に気を使うのですが、しばらくはこっちで様子を見てみようと思います。
やっぱり合わないと思ったら自分ですぐに元に戻せるのがメリットでもあります。
サウンドハウスで税込み1706円(3個セット、送料無料)でした。
Buzzが製造しているものだとその倍近くするのでこれはお買い得かもしれません。
一見するともっと安い値段のものもあるのですが、1個あたりの価格だったりするので要注意です。
うっかり注文しそうになりました・・・。
Buzzのものと比較すると製造方法に違いがあり、サウンドに与える影響も異なるという話をどこかで目にした記憶があります。
確かに形状が微妙に異なるので全く同じというわけではないのでしょう。
ずばりダークな音、もしくはエッジの効いた音を求めている人です。
明るい音色や軽い吹奏感が気に入っている人には当然ながら不向きですし、単に吹きやすさのためだけに抵抗感を強くしたいという場合は奏法でコントロールした方が良いのではないかと思います。
また、ある程度は効率的にトランペットを鳴らすことができる人でなければ使える音域が狭まったりバテやすくなるというデメリットもあります。
上手く使いこなすことができれば広い空間でギラっと、もしくは甘く重厚なサウンドを響かせることが容易になると思います。
1ヶ月ほど使ってみましたが、慣れてしまえば非常に良い感じです。
しっかり吹き込めばダークでエッジの効いた音に、優しく吹けば甘く濃厚な音色になります。
吹きこなすためのキーワードはやはりリラックスであると思います。
抵抗感が増えたのに対し、ストレートに力で対応しようとすると即バテてしまいます。
ちょっとマニアックなことを言うと、口腔内で共鳴している感じを掴みやすくなるのですが、これをうまく意識できる人であれば非常にコントロールしやすくなると感じました。
相乗効果なのか、同じく真鍮製のバルブガイドをもとから装備している他のトランペット(YTR-8335G、マーティンコミッティ)も今までより効率的に鳴らすことができるようになりました。
それまでと大分印象が変わったので「なんだキミ、こういうことが言いたかったのか!」というような気分です(笑)
スピルと呼ばれることもあるようですが、トランペットのピストンの動きを制御するとても大事なパーツです。
僕がメインとして使っているバックストラディヴァリウス180MLのバルブガイドは本来写真右側のプラスチック製のもので、今回交換したのが左の真鍮製のものです。
今回はこのバルブガイドの交換の仕方と、それを交換することによってどのような効果があるのか書いてみたいと思います。
交換方法
まずは交換方法からご紹介します。
と言っても簡単ですが。
注意するのは一つだけ。絶対にパーツを落とさないようにしましょう。
まずはピストンを引き出しましょう。
ピストン上部のスリットからバネが見えるかと思いますが、その下の白いパーツがノーマルのプラスチック製バルブガイドです。
トランペットが汚いことに触れてはいけません(笑)
バルブステムをひねってバネが入っているところを開け、バネを取り出しましょう。
ちなみにバックのトランペットのバネには樽型とストレートタイプがあるそうで、写真のものは樽型と呼ばれるものです。
スリットの下の方にあったバルブガイドを上に持ち上げ、斜めに傾けます。
こうすることによってバルブガイドを取り出すことができるようになります。
取り出す前にどんな向きで入っていたか覚えておきましょう。
バルブガイドから伸びている突起の大きさが左右で違います。
で、真鍮製のバルブガイドを同じ要領で入れます。
バネを受ける部分が上に来るように(平らな面を下に)入れましょう。
一応バック純正ではあるのですがプラスチック製のものよりわずかに大きく、少し角度を工夫してやらなければ入りません。
トランペットの個体差にもよると思うのでいろいろと試行錯誤してみましょう。
そしてバネを入れ・・・
バルブステムを締めたら完了です。
この作業を3本分行うだけです。
パーツがバルブオイルで滑りやすくなっていたりするのでくれぐれも落としたりしないように気をつけましょう。
バルブガイドの材質を変えることの影響
バルブガイドの材質は吹奏感や音色に影響を与えます。
プラスチック=明るめで軽い吹奏感。
真鍮=ダークで重めの吹奏感。
と一般的には言われています。
個人的には真鍮のバルブガイドの方がよりリラックスして吹かねばならず、正直ちょっと吹きづらいです(笑)
体に力みが入るとその反動が唇へ跳ね返ってきてバテやすいという感じで、ダブルハイBbなどを吹く時にはより気を使います。
音色はしっかり吹き込むとエッジが効いた音に、優しく吹くと甘くダークな音色になるので気に入っています。
感覚的には今まで軽かったものが少し取り回しが重くなったような感じ(?)でしょうか。
今までと比べると演奏には微妙に気を使うのですが、しばらくはこっちで様子を見てみようと思います。
やっぱり合わないと思ったら自分ですぐに元に戻せるのがメリットでもあります。
気になるお値段は
サウンドハウスで税込み1706円(3個セット、送料無料)でした。
Buzzが製造しているものだとその倍近くするのでこれはお買い得かもしれません。
一見するともっと安い値段のものもあるのですが、1個あたりの価格だったりするので要注意です。
うっかり注文しそうになりました・・・。
Buzzのものと比較すると製造方法に違いがあり、サウンドに与える影響も異なるという話をどこかで目にした記憶があります。
確かに形状が微妙に異なるので全く同じというわけではないのでしょう。
どんな人におすすめ?
ずばりダークな音、もしくはエッジの効いた音を求めている人です。
明るい音色や軽い吹奏感が気に入っている人には当然ながら不向きですし、単に吹きやすさのためだけに抵抗感を強くしたいという場合は奏法でコントロールした方が良いのではないかと思います。
また、ある程度は効率的にトランペットを鳴らすことができる人でなければ使える音域が狭まったりバテやすくなるというデメリットもあります。
上手く使いこなすことができれば広い空間でギラっと、もしくは甘く重厚なサウンドを響かせることが容易になると思います。
追記(6/29):
1ヶ月ほど使ってみましたが、慣れてしまえば非常に良い感じです。
しっかり吹き込めばダークでエッジの効いた音に、優しく吹けば甘く濃厚な音色になります。
吹きこなすためのキーワードはやはりリラックスであると思います。
抵抗感が増えたのに対し、ストレートに力で対応しようとすると即バテてしまいます。
ちょっとマニアックなことを言うと、口腔内で共鳴している感じを掴みやすくなるのですが、これをうまく意識できる人であれば非常にコントロールしやすくなると感じました。
相乗効果なのか、同じく真鍮製のバルブガイドをもとから装備している他のトランペット(YTR-8335G、マーティンコミッティ)も今までより効率的に鳴らすことができるようになりました。
それまでと大分印象が変わったので「なんだキミ、こういうことが言いたかったのか!」というような気分です(笑)