Blog ブログ

体験入学受付中

HOME // ブログ // ゴールデンウィーク、思いっきり練習したい人のためのトランスクリプションのすすめ。

Blog ブログ

CATEGORY


ワンポイントレッスン

ゴールデンウィーク、思いっきり練習したい人のためのトランスクリプションのすすめ。

今週末からゴールデンウィークですが、皆さんはどのように過ごされますか?

そう。ゴールデンウィークはがっつり集中してトランペットを練習する良い機会です・・・おっとここをご覧の皆様にはわざわざ言うまでもないことでしたね。

 

 

楽しくどこかへお出かけなんてもってのほかです!!!!

 

 

・・・さて、せっかく集中して練習する機会なのですから少し手の出しづらい練習にも挑戦してみるべきでしょう。
特に初心者の方が手を出しづらい練習というと真っ先に挙がるのがトランスクリプションです。
トランスクリプション。分かりやすい言い方をするならば耳コピです。
優れたプレイヤーの演奏を楽譜に起こし、そして自分で演奏することによってアドリブを上達しようというものです。

過去にもAOI JAZZでロイハーグローブの音源を紹介したこともありましたが、今回はそれ以外のものをいくつかご紹介したいと思います。

 

 

トランスクリプションのメリット

売られている楽譜をただ練習するのではなく自分でトランスクリプションをすることに関してのメリットは上掲記事でも書きましたが、ここでも簡単に。

 

1.自分の演奏で使えるフレーズを手に入れることができる。

これは当たり前のことですね。
昔はアドリブ勉強するならばとにかくトランスクリプションと言われたこともあったようです。
現在ではアドリブの勉強方法としてトランスクリプションだけやっていれば良いという方はまずいないと思います。
しかしそれでもアドリブで使えるフレーズを獲得できるというのは特に初心者にとっては大変役立つことであるのに間違いはありません。


 

2.リズムとハーモニーへの感覚が養われる。
3.ジャズ独特の演奏のニュアンスを会得することができる。

単にフレーズを獲得できるということ以上にこの2つのメリットの方が重要です。
トランスクリプションするためには漫然と流し聴きするのではなく一音ずつ集中して聴くことになるので、演奏のディテールをしっかりと把握することができます。
これによって演奏中鳴っている音に対しての感覚がとてもよく鍛えられるのですが、現代のジャズの演奏においては特にこの能力が無くては話になりません。

というわけで簡単にトランスクリプションのメリットについて説明したところで、実際どんな音源から手を出してみるのが良いのか、実際に例を挙げてみましょう。

 

Candy - Lee Morgan



わざわざ紹介する必要ある?というレベルの超有名音源です。
実際に書いたものはこんな感じになります。

candyのトランスクリプション
ただしこれを見て書き写してしまっては肝心の耳のトレーニングになりません。
そもそも学生時代に書いたものですからいろいろ間違っているかもしれませんし(笑)

※ジャズスタンダードバイブルでは各Aセクションの4小節目がEb dimとなっていますが、A7と置き換えて考えた方が理解しやすいでしょう。

 

I'll Close My Eyes - Blue Mitchell



こちらも同じく超名盤。
このソロの出だしは誰しも一度は演奏するでしょう。

I'll Close My Eyesのトランスクリプション

こちらも一枚目だけあげておきます。
写真じゃなくてスキャンしろよとの声も聞こえてきそうですが、あまり鮮明に読めると自力でトランスクリプションしないでしょ(笑)

 

You're My Everything - Freddie Hubbard



こちらはちょっと難しいけどトランスクリプションに少し慣れてきたら是非挑戦して欲しい曲です。
トランスクリプションしていて「おお!!フレディハバードすごい!!!」となるでしょう。


You're My Everythingのトランスクリプション

当然譜面はこんな感じになります。
今見直してみると合ってんのかなこれ・・・という感じですが概ね大丈夫なはずです(笑)


 

 

昼間は練習&トランスクリプション、夜は毎晩どこかへジャムセッションと考えればとりあえずはこの3曲もあればゴールデンウィーク期間中ずっと楽しめるでしょう。

トランペットプレイヤーとして清く正しく、充実したゴールデンウィークをお過ごしください!

ブログ一覧