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トランペットをお手入れしよう!(分解・洗浄編)

トランペットの清掃方法なんて今さらネットのどこででも見つけることができますがうちのブログでも一応書いておきましょう。

トランペットの扱いに慣れない生徒さんに説明するときにこのページ読んでね!の一言で済むと便利ですしね。

 

なぜクリーニングするのか

トランペットの分解清掃は少なくとも半年に一回必要です。

頻繁に演奏する僕は月に一回は必ず行っています。

定期的にクリーニングし、グリスやオイルを差すことによって常にトランペットを良い状態に保つことができるのですが、今回クリーニングしたようなビンテージのトランペットの場合は特に重要です。

また、マウスピースで生じた振動を効率よくベルまで伝達し、最大限の響きを得るためにも管内の汚れを取り除くのと適切な注油は欠かせません。

確かにトランペットは多少注油をサボったくらいで壊れるような楽器ではありませんが、あなたの使う愛機が常に最大限のパフォーマンスを発揮するためには定期的に分解清掃することはとても大事なことです。

折良く知り合いの方からビンテージのトランペットをお借りすることができたので、今回はこのトランペットをクリーニングすることとしましょう。

全体写真

今回お借りしたのは泣く子も黙るマーティンコミッティ。

Miles Davisをはじめ、5060年代にかけてのジャズミュージシャンがこぞって使用した名トランペットです。

そういえばこのトランペットを使ってトランペットの掃除方法を説明してるところなんて他に無いんじゃないでしょうか()

往年の名機マーティンコミッティとは言えども基本的な構造は普通のトランペットとさほど変わりません。

サクサクとやっていきましょう。

 

用意するもの

フレキシブルクリーナー

台所用中性洗剤(もちろんブラスソープでも良いですが、わざわざ買う必要はありません)

スライドグリス

チューニングスライドオイル

バルブオイル

タオル2枚(洗った後のパーツの下に敷くのに一枚、パーツの水気をふき取るのに一枚必要)

 

いずれもブランドは問いませんが、よく分からない場合はとりあえずヤマハのものを使っておきましょう。どこでも簡単に入手できますし、性能も申し分ありません。

何も持ってないし何も分からない!という方はヤマハから管楽器お手入れセットというものが発売されているのでそれを入手されてもいいかもしれません。

ただし確かチューニングスライドオイルは付属していなかったので要確認です。

 

さてそれでは清掃に移りましょう。

 

分解開始!
分解した写真

まずはピストン以外の細かいパーツを外し、シンクへ。

基本ですが、抜差し管を抜く場合は必ず対応するピストンを押しながら抜くことを忘れないようにしましょう。

ピストンを押さないと抜差し管内に空気が通らず、ピストンや抜差し管に余計な負荷をかけてしまう恐れがあります。

ピストンを押さなかったから壊れたという話も聞きませんが、覚えておきましょう。

一通り分解したら洗剤を手に取って各パーツを手で撫で洗いしていきます。

特にグリスやオイルが付いている部分は入念に洗いましょう。

ブラシで中まで洗浄

その次に管内に水と洗剤を少し流し込み、フレキシブルクリーナーを突っ込んで洗います。

当たり前ですが力任せにやらず優しく擦りましょう。

ブラシの通りが悪いなという場合は無理せず小さい方のブラシを使ってください。

ピストンの洗浄

お次はピストンの洗浄です。

ピストンはトランペットの中で最も繊細な部分です。

絶対に落としたりぶつけたりしないよう注意しましょう(超重要!!!)

わざわざ他のパーツと分けて洗浄するのも事故を防ぐためです。

洗い方は他の部分と変わりません。

全体は手に洗剤をつけて撫で洗い。穴の中はフレキシブルクリーナーのブラシで洗いましょう。

全体を撫で洗いするときにはピストンに空いている穴のエッジが鋭いので怪我をしないよう気をつけて下さい。

僕はバックのピストンを手で包んでシュコシュコと洗ったら穴のエッジに当たった指の薄皮が綺麗に剥けました()

またピストン上部にあるフェルトにはなるべく水をかけないよう注意しましょう。

普段僕はあまり気にしていませんが、このトランペットはフェルトだけでなくコルクも使われていましたので慎重に洗いました。

フェルトは水を吸うと厚さが変わり、ピストンの調整が狂ってしまうようです。

まあ大した値段ではないので少し汚れてるなと思ったら交換してしまいましょう。

楽器屋さんで入手可能です。

本体を洗うところ

さて、細かいパーツを全て洗ったら最後は本体を洗いましょう。

シンクに入れて全体を洗剤で撫で洗い。

そして穴という穴にフレキシブルクリーナーを突っ込んで中に溜まったヘドロ()や油脂の汚れを落としましょう。

清掃後

洗浄が終わった状態です。

タオルで軽く吹き、水分を取りましょう。

ここから先は組み立て編です。

 

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