Blog ブログ
トランペットのケース、バッグについてあれこれ
皆さんはどんなトランペットのケースをお使いですか?
ほとんどの場合はトランペットを購入した時にケースがついてくるかと思いますが、演奏スタイルや普段どのようにしてトランペットを持ち歩くかによってその人に向いているケースとそうでないものが存在します。
僕自身も長年様々なケースを渡り歩いてきましたし、最近新しいケースを買ったこともあるのでトランペットのケースについて少し書いてみようと思います。
頻繁に取っ替え引っ替えする方ではないのであまり多くの種類を使った経験はありませんが、その辺のスポンサー記事よりは役に立つかと思います。
まずはじめにトランペットのケースはタイプごとに大きく3つに分類することができます。
ハードケース
文字通り固い外殻に覆われたケースです。
トランペットを買った時に付属しているケースは大体ハードケースですし、よく学生さんが使っているようなC.C.シャイニーケースなどもこの部類に入ります。
メリット
・頑丈
覆われている部分への点もしくは狭い範囲の衝撃に対しては最強です。
ただしケースごと落としたりなどの面の衝撃に対しては内部のクッションや外殻とのスペースにもよるところがあります。
クッションが薄かったり固すぎるものだとケースに与えられた衝撃がそのまま楽器に伝わることになります。
・高級そうな見た目
特に純正のケースなどはそうです。Bachの純正ダブルケースなんかは人気があるようです。
デメリット
・重い
他のタイプと比べると歩きや公共交通機関を使った持ち運びにはあまり向いていないでしょう。
・バックルタイプは要注意
ハードケースのほとんどはケースの開閉にバックルを使っています。
開閉時のカチッカチッとした感じはいかにも高級感があって良いのですが、ケースが落下した衝撃でバックルが開き、中身がゴロッと…という可能性が少なからずあります。
もしくは持ち歩いている最中に運悪く何かに引っかかってバックルが片方、そしてまた片方が開いてしまうと…などということが起こりかねません。
蓋を閉め、バックルもしっかりと閉めたつもりでケースを持ち上げたら実は閉め忘れていて…ということも起こり得ます。
いずれもかなりのレアケースですが、そのケースを使い続け、何百回と開け閉めをするうちの1回でもやってしまえばトランペットが大ダメージを受けることは間違いありません。
逆にファスナータイプであれば開け閉めに手間がかかる反面、閉め忘れるということはかなり起きづらいように感じます。
もちろんファスナーには別のデメリットがありますし、バックルタイプのデメリットに対処する方法もあります。
ソフトケース
固い殻のないタイプで、ナイロンや革でできているものが主流です。
ソフトといってもほとんどのものはインナーパッドが入っており、ある程度の衝撃には耐えられる構造になっています。
上の写真のものはとても安かったのですがインナーパッドが薄く、メイン楽器を持ち運ぶのにはお勧めできません。
メリット
・軽い
外殻のない分軽いというメリットがあります。
頻繁に持ち運ぶという人にとっては大きなメリットでしょう。
・安い
シンプルな構造でできているため安価なものが多いです。
しかしあまりに安価なものはクッション性を犠牲にしているものもあるので要注意です。
・コンパクト
耐衝撃性が無いかわりにコンパクトなものが多いため、その軽さと相まって持ち運びは非常に楽です。
小脇に挟んだり胸に抱くような持ち方が容易なため、持ち方を工夫すれば実はとても安全に持ち運べるケースでもあります。
デメリット
・衝撃に弱い
固い殻で覆われていないので当然です。
品質の良いものであれば分厚く、少し固めのパッドが入っているものもありますが、それでもやはりハードケースに軍配が上がるでしょう。
特に控え室などに楽器を置く場合、ソフトケースだと他の荷物や機材の下敷きにならないか不安です。
セミハードケース
このタイプに関しては定義が曖昧なのですが、ここでは固い殻は存在するものの、外側がナイロン生地などで覆われているものということにしておきましょう。
ハードとソフトの良いとこ取りという感じです。
かつての僕のように頻繁に持ち運び、なおかつ取り扱いの雑な学生さんにはお勧めです(笑)
メリット
・(ハードケースよりは)軽い
ハードケースに比べて軽い素材でできていたり、重い部品があまり使われていないことが多いので比較的軽量です。
・頑丈
ハードケースより軽いとはいえしっかりした殻に覆われていますから頑丈さはハードケース並みと言えるでしょう。
デメリット
・見た目?
セミハードケースに限ってはカジュアルな見た目のものが多く、あまり高級感溢れる見た目のものを見かけないような気がします。
見た目重視の方は気になるかもしれません。
タイプ別に見るならば頻繁に持ち運ぶので軽さ重視という人はソフトかセミハード。
持ち運ぶ機会が少ないとか、頑丈さ重視というのであればハードでしょう。
希望のタイプが決まったら具体的にケースを選んでいきましょう。
ケース選びで注意するポイントは小物や楽譜の収納性だけでなく、トランペットの保護に影響する内部構造、そして壊れやすい部位がいかに頑丈にできているかも重要です。
内部構造に関しては適度なクッション性と外殻まで多少の空間があることが重要です。
ケース自体は頑丈でもぶつけた衝撃がトランペットまで伝わってしまうようではちょっと嫌ですよね。
次にトランペットのケースで壊れやすい部分。これはおそらくダントツでストラップの取り付け部ではないでしょうか。
多くの方がケースを肩掛けか背中に背負って持ち運ぶことが多いかと思いますが、その分ストラップの付け根には負担が掛かっていきます。
ただこの部分の強度そのものには正直言ってあまり違いは無いように思います。
もともと壊れやすい部分ですから、よっぽど安く売っているものを除いてどのメーカーもある程度強めに作ってあります。
強いて言うなら布や革に縫い付けてあるような作りのものは徐々に生地が破れていくため壊れそうになっているのが目で見てわかります。
しかし固い素材に金属パーツで取り付けてあるようなものは突然ポロッと外れそのままケースごと落ちるという話を聞いたことがあります。
その次にファスナーもしくはバックル。
ここは頻繁に使う部分なのでやはりガタが来やすい部分です。
上にも書きましたが個人的にはファスナーの方が安心感が強い気がします。
バックルであれば海外旅行に行くスーツケースに巻くベルトのようなものを真ん中に1本巻いておく良いでしょう。
ベルトを巻くのは面倒ですがその手間のおかげで閉め忘れ防止になりますし、出先で片方のバックルが壊れた時もそのベルトがあれば家までは安全に持ち帰ることが可能でしょう。
というわけで次回は僕が実際に使ってきたものを中心にお勧めケースをご紹介していこうと思います。
ほとんどの場合はトランペットを購入した時にケースがついてくるかと思いますが、演奏スタイルや普段どのようにしてトランペットを持ち歩くかによってその人に向いているケースとそうでないものが存在します。
僕自身も長年様々なケースを渡り歩いてきましたし、最近新しいケースを買ったこともあるのでトランペットのケースについて少し書いてみようと思います。
頻繁に取っ替え引っ替えする方ではないのであまり多くの種類を使った経験はありませんが、その辺のスポンサー記事よりは役に立つかと思います。
まずはじめにトランペットのケースはタイプごとに大きく3つに分類することができます。
ご存知ヤマハの純正ケース
ハードケース
文字通り固い外殻に覆われたケースです。
トランペットを買った時に付属しているケースは大体ハードケースですし、よく学生さんが使っているようなC.C.シャイニーケースなどもこの部類に入ります。
メリット
・頑丈
覆われている部分への点もしくは狭い範囲の衝撃に対しては最強です。
ただしケースごと落としたりなどの面の衝撃に対しては内部のクッションや外殻とのスペースにもよるところがあります。
クッションが薄かったり固すぎるものだとケースに与えられた衝撃がそのまま楽器に伝わることになります。
・高級そうな見た目
特に純正のケースなどはそうです。Bachの純正ダブルケースなんかは人気があるようです。
デメリット
・重い
他のタイプと比べると歩きや公共交通機関を使った持ち運びにはあまり向いていないでしょう。
・バックルタイプは要注意
ハードケースのほとんどはケースの開閉にバックルを使っています。
開閉時のカチッカチッとした感じはいかにも高級感があって良いのですが、ケースが落下した衝撃でバックルが開き、中身がゴロッと…という可能性が少なからずあります。
もしくは持ち歩いている最中に運悪く何かに引っかかってバックルが片方、そしてまた片方が開いてしまうと…などということが起こりかねません。
蓋を閉め、バックルもしっかりと閉めたつもりでケースを持ち上げたら実は閉め忘れていて…ということも起こり得ます。
いずれもかなりのレアケースですが、そのケースを使い続け、何百回と開け閉めをするうちの1回でもやってしまえばトランペットが大ダメージを受けることは間違いありません。
逆にファスナータイプであれば開け閉めに手間がかかる反面、閉め忘れるということはかなり起きづらいように感じます。
もちろんファスナーには別のデメリットがありますし、バックルタイプのデメリットに対処する方法もあります。
アマゾンで買った安物のソフトケース
ソフトケース
固い殻のないタイプで、ナイロンや革でできているものが主流です。
ソフトといってもほとんどのものはインナーパッドが入っており、ある程度の衝撃には耐えられる構造になっています。
上の写真のものはとても安かったのですがインナーパッドが薄く、メイン楽器を持ち運ぶのにはお勧めできません。
メリット
・軽い
外殻のない分軽いというメリットがあります。
頻繁に持ち運ぶという人にとっては大きなメリットでしょう。
・安い
シンプルな構造でできているため安価なものが多いです。
しかしあまりに安価なものはクッション性を犠牲にしているものもあるので要注意です。
・コンパクト
耐衝撃性が無いかわりにコンパクトなものが多いため、その軽さと相まって持ち運びは非常に楽です。
小脇に挟んだり胸に抱くような持ち方が容易なため、持ち方を工夫すれば実はとても安全に持ち運べるケースでもあります。
デメリット
・衝撃に弱い
固い殻で覆われていないので当然です。
品質の良いものであれば分厚く、少し固めのパッドが入っているものもありますが、それでもやはりハードケースに軍配が上がるでしょう。
特に控え室などに楽器を置く場合、ソフトケースだと他の荷物や機材の下敷きにならないか不安です。
SKBのセミハードケース(借り物)
セミハードケース
このタイプに関しては定義が曖昧なのですが、ここでは固い殻は存在するものの、外側がナイロン生地などで覆われているものということにしておきましょう。
ハードとソフトの良いとこ取りという感じです。
かつての僕のように頻繁に持ち運び、なおかつ取り扱いの雑な学生さんにはお勧めです(笑)
メリット
・(ハードケースよりは)軽い
ハードケースに比べて軽い素材でできていたり、重い部品があまり使われていないことが多いので比較的軽量です。
・頑丈
ハードケースより軽いとはいえしっかりした殻に覆われていますから頑丈さはハードケース並みと言えるでしょう。
デメリット
・見た目?
セミハードケースに限ってはカジュアルな見た目のものが多く、あまり高級感溢れる見た目のものを見かけないような気がします。
見た目重視の方は気になるかもしれません。
タイプ別に見るならば頻繁に持ち運ぶので軽さ重視という人はソフトかセミハード。
持ち運ぶ機会が少ないとか、頑丈さ重視というのであればハードでしょう。
希望のタイプが決まったら具体的にケースを選んでいきましょう。
ケース選びで注意するポイントは小物や楽譜の収納性だけでなく、トランペットの保護に影響する内部構造、そして壊れやすい部位がいかに頑丈にできているかも重要です。
内部構造に関しては適度なクッション性と外殻まで多少の空間があることが重要です。
ケース自体は頑丈でもぶつけた衝撃がトランペットまで伝わってしまうようではちょっと嫌ですよね。
次にトランペットのケースで壊れやすい部分。これはおそらくダントツでストラップの取り付け部ではないでしょうか。
多くの方がケースを肩掛けか背中に背負って持ち運ぶことが多いかと思いますが、その分ストラップの付け根には負担が掛かっていきます。
ただこの部分の強度そのものには正直言ってあまり違いは無いように思います。
もともと壊れやすい部分ですから、よっぽど安く売っているものを除いてどのメーカーもある程度強めに作ってあります。
強いて言うなら布や革に縫い付けてあるような作りのものは徐々に生地が破れていくため壊れそうになっているのが目で見てわかります。
しかし固い素材に金属パーツで取り付けてあるようなものは突然ポロッと外れそのままケースごと落ちるという話を聞いたことがあります。
その次にファスナーもしくはバックル。
ここは頻繁に使う部分なのでやはりガタが来やすい部分です。
上にも書きましたが個人的にはファスナーの方が安心感が強い気がします。
バックルであれば海外旅行に行くスーツケースに巻くベルトのようなものを真ん中に1本巻いておく良いでしょう。
ベルトを巻くのは面倒ですがその手間のおかげで閉め忘れ防止になりますし、出先で片方のバックルが壊れた時もそのベルトがあれば家までは安全に持ち帰ることが可能でしょう。
というわけで次回は僕が実際に使ってきたものを中心にお勧めケースをご紹介していこうと思います。