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ジャズスタンダードバイブル トランペットで全部吹く。#5
日本全国のジャムセッションで共通の曲集として使われているジャズスタンダードバイブル。通称黒本。
そのジャズスタンダードバイブルを最初から最後までトランペットもしくはフリューゲルホルンで演奏してみようという企画です。
一応ルールとしては
テーマを1コーラス、そしてアドリブを1コーラスずつ演奏。
ただし伴奏に使うアプリ、iReal proで再現困難な曲は除外。
撮影機材は
最近AOI JAZZでの原稿に慣れてきたのもあり、ものを書くのがそんなに億劫では無くなってきたような気がしないこともありません。
常日頃から何らかのネタを探しながら生活するのって案外楽しいもんですね。
さーて動画が撮り溜まってるのでサクサク参りましょう。5回目。
※難易度分けは初級- 初級+ 中級- 中級+ 上級- 上級+の順。文中に出てくるキーや音名などは全てinBb表記。
Blue Bossa
初級+
この曲人気があるんだけど僕は理解できませんランキングがあるとすればかなりの上位に食い込んでくるであろう曲。
音高いし跳躍するしなんだか暑苦しいし・・・というわけで僕は苦手です。
コード進行自体はシンプルなので初心者でも比較的手を出しやすいと思いますが、勇ましくソロを始めたは良いけれどコーラスの9~12小節目にかけて必ずトーンダウンするという自体が起こらないようしっかりと練習する必要があります。同様の現象はConfirmationでも起きがちです。
Blue In Green
上級+
し、死ぬほど苦労しました・・・。
これまでのところ収録に一番苦労したかもしれません。
日ごろからレッスンでは偉そうに「吹きたいものをしっかりと歌わなければならない」なんて言ってますが、その重要性と己の至らなさを強烈に再確認させられました。
複雑なテーマを吹くよりこの曲のようなシンプルで美しいものの方が苦労するということはよくあることです。
ジャムセッションでコールされることはまれですが、この曲に取り組む場合は心して掛かりましょう。
Blue Monk
初級-
Cのブルースです(コンサートキーでのBb)。
ニューヨークで指導して頂いたJimmy Owensのインプロビゼーションアンサンブルの授業で取り上げた思い出があります。
彼のような本当のブルースを演奏できる日は訪れるのでしょうか・・・。
Bluesette
中級+
4拍子でボサでも演奏されることがあるので練習しておくとジャムセッションで役に立つことがあると思います。
美しいテーマですが、やはりこの曲も難曲。
様々なキーに転調して演奏者をあっちこっちに飛ばしてくれます。
慣れるとむしろ楽しいのですが。
Body And Soul
中級+
言わずと知れた名曲。
僕自身も大好きな曲なのですが、この動画中では冷静さを欠いてしまいました。
ありますよね、好きな人の目の前に出ると空回りしちゃうこと(遠い目)。
キーがややこしい上に少し異なるコード進行で演奏されることもある・・・というか単に僕があまり一般的ではないチェンジで覚えてしまっていたようで、今さらながらそのギャップを埋めるのに苦労しました。
この曲に限らずバラードを演奏するときは細かい部分が違うコード進行で演奏されることがあるので注意が必要です。
そんなの耳で聴いて判断しろ?
仰る通りでございます。修行して参ります・・・。
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