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トランペットの吹き方――初心者、未経験の方向け



大層なタイトルの記事ではありますが、あくまでも超初心者やこれからトランペットを吹こうと思っている方へ向けた軽めの内容ですのであしからず。

 

とても興味深い動画を見つけたのでアップしておきます。

関西を中心にテレビ番組司会者として活躍されている辛坊治郎さんが激安トランペットを吹くという動画です。

辛坊さんはこの動画撮影時でトランペット歴4ヶ月とのことですが、もともと声を出すお仕事をされているせいか、非常に早いペースで上達されているように見受けられます。

 

 

トランペットの吹き方自体は非常にシンプルで、この動画の1分10秒あたりで解説されている通りです。すなわち・・・

 

マウスピースを唇の中央に当て

たっぷりと息を吸い込み

唇を閉じて息を吐く

 

これだけです。

もちろん人によって上手くいったりそうでなかったりということが起こりえますが、大まかな説明は以上の通りです。

 

 

というわけで今回も記事をお読みいただきありがとうございました・・・ではありません。

 

 

この動画をわざわざピックアップすることにしたのはその後を観ていただきたいからなのです。

先ほどのトランペットの吹き方の解説から実際に吹くまでのところ(4分50秒)までの説明は一部辛坊さんの誤解も含まれていますのでさらっと流しましょう(とは言っても大した誤解ではありませんが)。

 

トランペットは「きつい!」のか?


4分50秒~6分20秒までの間二回トランペットを吹いていますが、ご本人も「きつい!」と仰っている通り終始吹くのが大変そうな印象です。
もちろん辛坊さんのことですから視聴者にわかりやすくオーバーリアクションをしているのでしょうし、実際かなり吹けている方です。

しかしこれは多くの初心者、もしくはトランペット未経験の方がトランペットの演奏に対して抱きがちなイメージなのではないでしょうか。

トランペットの上達のためにはこのイメージを払拭する必要があります。

なぜならトランペットの演奏は体力的にきついものだという先入観を持ったまま練習をすることは上達のスピードを遅らせるばかりか、ある一定のところまで行くと越えられない壁にぶち当たる恐れが強いからです。

※上の方で辛坊さんは上達のスピードが早いと言っておきながら、こういった先入観があると上達が遅くなるとは矛盾するだろうという声も予想できますが、辛坊さんの場合は発声に関する筋肉や感覚が一般人とは比べ物にならないほどしっかりしていることからこのような結果に至っていると予想しています。

 

では理想的なトランペットの演奏とはどんなものなのでしょうか。


※この動画で使われているトランペットは一般的なBbトランペットではありませんが、基本的な演奏方法は変わりません。

トランペットの神様、モーリスアンドレの演奏です。
とてもリラックスして演奏していますが、これを観ているとトランペットって凄く簡単に吹けそうな気さえしませんか?(笑)

 

トランペットはリラックスして吹く


ここから先は別に初心者に限った内容ではなくなってくるのですが、トランペットはリラックスして吹く楽器だという大前提を持って練習に臨むことで自然と力む事が減ってきます。
もしくは力んで吹いているときに「あ、これは多分違うな」と思い当たってやり方を早期に修正することができるようになります。


もちろんそれだけでめきめき上達するということではありませんが、このことを頭の片隅に置いて練習に取り組むことによって練習の袋小路に入り込むことが少なくなってくるのです。

この袋小路というのが厄介で、ほとんどの方がこれにはまって苦労するものです。
僕自身かなり長い間苦しめられましたし、人によっては10年以上はまりっぱなしという方も珍しくありません。

トランペットの勇ましいファンファーレや情熱的なハイトーンなどを聴いていると、トランペットは力強く吹かなければならないという印象を受けるかもしれません。しかし実際のところ多くのエキスパートたちが異口同音に言うのはリラックスしなさいということです。

アダムラパなんかは「あんまりリラックスして吹くとお客さんウケが良くないのでわざと大変そうに吹くこともある」という事を言っています。そのくらいの余裕が僕にも欲しいものです・・・。

 

 

念のため書いておきますが辛坊治郎さんをこき下ろす意図でこの記事を作成したわけではありません。
むしろご本人は動画中「始めて4ヶ月ですからこんなものでしょう」と仰っていますが、一般的にトランペットを吹き始めて4ヶ月でここまでの音域を獲得することは非常に困難なことかと思います。
この動画を観て「よし、俺も4ヵ月後にはこんな調子で吹けるように・・・」なんて思うと痛い目を見ることは必至でしょう(笑)

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