Blog ブログ

体験入学受付中

HOME // ブログ // Monetteマウスピースについて6 どうやってリスクを抑えて導入したか

Blog ブログ

CATEGORY


演奏機材

Monetteマウスピースについて6 どうやってリスクを抑えて導入したか

これまでモネットのマウスピースについて解説してきましたが、一番初めの記事に書いたようにそもそも試奏できる機会も少なくしかも高価なマウスピースを導入するのは大変リスキーなことです。
僕自身初めての購入はかなりドキドキでしたが、これから書くやり方によってトータルで見るとお得な価格でマウスピースを試し、最終的には今のマウスピースに落ち着くことができました。

ヤフオクわらしべ方式

まあネーミングセンスにいささか問題はありますが話を進めていきましょう…
要は単にヤフオク(別にメルカリ等でも良いのですが、面倒なので以下ヤフオクとします)で中古のマウスピースを探し、良い出物があれば買って試し、結果としてダメだと判断したらまた転売すれば良いということです。
これは恐らくモネットに限らないことかと思いますが、トランペットの中古マウスピースはよほど高く買うか、もしくは自分で使っているうちに傷をつけてしまったりしない限りは初めに買った価格に近い値段で転売することが可能です。
ただし、なるべく損をしないように転売するにはマウスピースのコンディションと相場のきちんとした見極めが重要です。
これさえしっかりすれば転売にかかる手数料や手間を考慮してもほとんど損をせずにモネットのマウスピースを好きなだけ試奏することが可能になります。
というわけで今までモネットのマウスピースを試奏以外で吹いたことの無い人が新たに購入するという前提でシミュレーションしてみましょう。

●初めてのモネットなので奏法に自信のある方を除いてクラシックを選択するのが無難。

予算に余裕があればレゾナンスが理想ですが、中古は出回っている数が少なく値段も高いのでSTC-1で我慢しましょう。
STC-1のようなヘビーウエイトのマウスピースに抵抗を感じる人やハイノートを目指す人はLTやXLTも視野に入れる必要があります。これらはSTC-1ほどではないものの、まあまあ数は出ています。また、プラーナはクラシックに比べて価格が高いことと手を出す人が少ないためあとで転売するのに苦労するかも知れません。


●自分に合うリムサイズはなるべく確定させておきましょう。

いくらモネットだからといってリムサイズの合わないものでは使い物になりませんね。


●SやLなどの仕様は後回しでも良いかも。

これは意見が分かれるところでしょうが、スラップやリードという細かい仕様は後回しにしてとりあえずモネットのマウスピースってどんな感じかを試してみるのが良いのかなと思います。


そもそもあなたが探しているときにタイミング良くぴったり合う仕様のマウスピースが出品されることはまず無いでしょう。
とりあえずリムサイズの合うものを入手して、それで良い感触を得られたならそれを使いつつさらに合う仕様のものを探すか思い切って新品を発注すれば良いのです。

上記のことを踏まえると大体狙いは絞れてくるはずです。
僕は初めてモネットのマウスピースを買う前はジャルディネリ(新刻印)の3Cを使っていたので大体B2かB3で、STC-1クラシックということになりました。
STC-1で手を出しても良さそうな価格帯は傷の少ない美品で大体2万円くらいが上限でしょう。プラーナだと2万円半ばくらいまででしょうか。
もちろん価格はそのマウスピースについている傷などのコンディションや時期にも左右されます。
僕が初めてSTC-1 B2クラシックを買った時は比較的コンディションの良いもので15000円前後での落札はざらに見られたと記憶していますが、現状では少し上がってきているような気がします。
また、プラーナの場合はリムだけでなくシャンクエンドが歪んでいないかよくよくチェックしましょう。

さて、どのマウスピースを探すか狙いを絞ったら実際にヤフオクをチェックしてみましょう。
運が良ければ一発で条件に見合うものが見つかるかもしれませんが、まず無いと思った方が精神衛生上よろしいかと思います(笑)
何よりもめげずに常時チェックすることが大切です。

そんなのやってられないという方はさくっと楽器店で買いましょう。時間と手間をお金で買うという選択も当然アリです。
僕は予算がなかったので練習の合間に日々ヤフオクを巡回していました。

常時チェックすることのメリットは単に良い出物を見つけるためだけではなく、その時点での相場を把握できることにもあります。
上に書いた相場はあくまでも過去のものです。今いくらくらいで売れているのかを把握することによって逆にどのくらいの値段でなら買っても大きく損をしないのかという目安ができてきます。

僕はこれを繰り返すことによってまず初めにSTC-1 B2クラシック、その次にスラップというものがどういうものか試したくなってSTC-1 B2S3クラシック、そして最後にモネットに直接レゾナンスB2S3Wプラーナを発注することになりました。

最後のマウスピース以外は買った時の値段かそれをわずかに上回る値段で転売できているのでトータルで見るとプラーナまでのステップアップをほぼ費用をかけずにできたことになります(手間はかかりましたが)。

これまで何度も書いた通りレゾナンスのプラーナはかなり高いマウスピースですが、それまでのステップを経ることによって確信を持って発注することに繋がりました。

途中を飛ばして一気に最後のマウスピースだけ買えば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、少なくとも僕の場合はこのステップを経なければこのマウスピースの恩恵を受けることはできなかったと思います。

思い切って新品を手に入れるなら

もしモネット本社に直接新品を発注する場合は11月から年末が狙い目かもしれません。

毎年やっているかはわかりませんが、少なくとも2017年は11月中、2018年は年内のオーダーを対象にモネットオリジナルマウスピースケースをサービスしていました。

恐らく2019年11月から年末にかけても同様のサービスが行われるのではないかと思います。

マウスピースケースの写真

このケースは内部がかなり分厚い発砲ウレタン(?)でできており、特に素材が柔らかくシャンクエンドの薄いプラーナを保護するのにうってつけです。

マウスピースケースの内部

デメリットは値段($30)の割にウレタンを覆っている生地がちゃちいのと、これを持っていると一目でモネット信者だとバレてしまうことです(笑)。僕は機能重視と思って割り切って使っています。

モネット本社へ発注すると掛かる$85の送料を節約したい場合はアメリカの楽器店経由で発注すると数十ドルの節約になると聞いたことがありますが、どの楽器店だったか忘れてしまいました・・・。

納期

発注してから半年もかかったという話も聞きますが、一応公式サイトには以下のように書いてあります。

・シルバーシリーズならすぐに発送可能。
・それ以外のトランペットのマウスピースは6~8週間。
・トロンボーンやチューバのマウスピースは3~6ヶ月。

もし在庫があれば早めに発送するとも書いてありますが、あまりあてにはならないかもしれません。
ちなみに僕の場合は発注してから2ヶ月かかりました。

ブログ一覧