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Monetteマウスピースについて4 その種類
モネットのマウスピースには多くのラインナップが存在しますが、その分類の仕方も外形の違いと内部構造の違いの二つに分ける必要があります。
外形(≒ウエイト)の違い
現行ではSTC-1,STC-2,STC-3,LT,XLT,シルバーシリーズ、そしてResonance, Resonance LTが販売されています。
ヘビーウエイトモデルであるSTC-2,3はごく一部の特注品を除き基本的にモネットのトランペット専用でかなり太いシャンクとなっており、一般的なトランペットで使用することはできません。よってここでの言及はしません。
モネットが古くから製造しているモデルで、いわゆるバレット形状をしています。
ぱっと見た感じはバックのメガトーンのようにも見えます。
他のモデルに比べて日本の楽器屋さんでも取り扱っていることが多く、僕自身一番初めに手に入れたモネットマウスピースもこのモデルでした。
重そうな見た目からか以前はモネット以外の一般的なトランペットには合わないといわれたこともありましたが、モネットのウェブサイトにも書いてある通り、全てのメーカーのトランペットで使用できるようにデザインされているとのことです。
単純にウエイトの違いという側面で見た場合、一般的な重さのマウスピースに比べてパワフルな音が前に飛んでいきやすい反面、自分の音はわずかに聞こえづらくなるような印象です。
LT
STC-1よりも軽めにデザインされており、STC-1とXLTの中間にあたるモデルです。
モネットの廉価モデルであるシルバーシリーズもLTと同じウエイトをしています。
実際に吹いていないのであくまで予測ですが、STC-1に比べてウエイトが軽い分演奏者が少し力ずくで吹いたとしても許容範囲が大きい点からシルバーモデルで採用されたのではないでしょうか。
XLT
最軽量モデルで、ハイノートを多用するリードメインの演奏向きとされています。
またデッドな部屋や、ビッグバンドなど周囲がうるさい状況での演奏でも自分の音を聴きとりやすいとのことです。
Resonance, Resonance LT
2017年から発売された新しいラインナップです。Resonance LTはその名の通り、Resonanceのライトウェイトモデルです。
モネット公式サイトではこのページが該当します。
それまでモネットマウスピースのスタンダードとされていたSTC-1に代わるモデルという位置付けのようです。
お恥ずかしながらモネットのウェブサイトに載っている説明を読んでも正確な邦訳ができないのですが、ざっくりと言うとハイノートやレスポンスという側面においてSTC-1よりも楽で吹きやすいということです。
特にレゾナンス(=共鳴、共振)という名前の通り、唇で生まれた振動をスムースに楽器に伝達してくれるような感じでしょうか。
また一般的なマウスピースからの乗り換えも今までよりも簡単であるとのことです。
同じ型番を直接比べたわけではありませんが、自重はSTC-1に比べて軽そうです。
個人的な印象としてはSTC-1はパワフル、Resonanceは柔軟という感じでしょうか。
いつか同じ型番のものを吹き比べてみたいですね。
Silver Series
モネットマウスピースの中での廉価モデルという位置付けです(それでも$195しますが)。
形状はLTと同じですが銀メッキで、プラーナ(後述)は存在しません。
また他のモデルのように特殊管モデルは存在しません。
現在のところサイズはMONETTE6, MONETTE4, MONETTE2, MONETTE1の4サイズのみのラインナップとなっているようです。
個人的には$195払ってシルバーシリーズ買うよりは少しだけ頑張ってレゾナンスのクラシック($265)や中古品買った方が・・・という気がします。
内部構造の違い
シルバーシリーズを除いてそれぞれクラシック、プラーナという2タイプが存在します。
モネット公式のレゾナンスのページにも書いてありましたが、例えるならばクラシックは乗り心地の良い高級車、そしてモネット自身が”the best of the best”と称するプラーナはハイパフォーマンススポーツカーのようだということです。
Classic
当然ですが音楽ジャンルのクラシックという意味ではありません。
演奏者の奏法があまり効率的でなくともある程度許容範囲があり、一般的なマウスピースから乗り換えやすいというメリットがあります。
外観は通常の金メッキにプラーナと比べて狭いスロート径(とはいえ一般的なマウスピースよりは大分大きいですが)、そしてシャンクエンドが少し厚め=バックボアの開き具合が緩やかになっています。
僕自身も初めてのモネットはSTC-1 B2S3クラシックからでした。
その前はジャルディネリの3Cを使っていたのですが、乗り換えやすいと言われるクラシックとはいえ慣れるまで時間を少し必要としたのも事実です。
参考になるかは分かりませんが、乗り換えてから2週間後のライブではモネットを使っていた記憶があります。
Prana
外見はサテン加工された上に金メッキがかけられています。クラシックと比べ、かなり大きめのスロート径と急な開き具合のバックボアを持っています。
僕が使っているB2S3Wではシャンクエンドが非常に薄くなっており、どこかに軽くぶつけただけでも簡単に歪んでしまいます。
公式サイトでは記述を見つけることはできませんでしたが、プラーナでは焼き鈍し処理をしており、ある種の音響効果を狙っているようです。
クラシックに比べてかなり効率の良い身体の使い方をしなければならず、力任せに吹こうとするとすぐに唇がバテたり音のコントロールが非常に難しくなってしまいます。
ただある程度効率の良い吹き方ができるようになると広いツボで楽に演奏でき、太く柔らかい音色を出すことが可能になります。
公式サイトではクラシックで慣れたらプラーナにステップアップしてねという趣旨のことが書いてありますが、必ずしもクラシックを使っている人が下手だということはありません。
僕が尊敬するトランペット奏者にもあえてクラシックを使っているという方がいます。
外形(≒ウエイト)の違い
現行ではSTC-1,STC-2,STC-3,LT,XLT,シルバーシリーズ、そしてResonance, Resonance LTが販売されています。
ヘビーウエイトモデルであるSTC-2,3はごく一部の特注品を除き基本的にモネットのトランペット専用でかなり太いシャンクとなっており、一般的なトランペットで使用することはできません。よってここでの言及はしません。
モネット公式サイトだとこちらをご覧いただけるとわかりやすいでしょう。
STC-1
モネットが古くから製造しているモデルで、いわゆるバレット形状をしています。
ぱっと見た感じはバックのメガトーンのようにも見えます。
他のモデルに比べて日本の楽器屋さんでも取り扱っていることが多く、僕自身一番初めに手に入れたモネットマウスピースもこのモデルでした。
重そうな見た目からか以前はモネット以外の一般的なトランペットには合わないといわれたこともありましたが、モネットのウェブサイトにも書いてある通り、全てのメーカーのトランペットで使用できるようにデザインされているとのことです。
単純にウエイトの違いという側面で見た場合、一般的な重さのマウスピースに比べてパワフルな音が前に飛んでいきやすい反面、自分の音はわずかに聞こえづらくなるような印象です。
LT
STC-1よりも軽めにデザインされており、STC-1とXLTの中間にあたるモデルです。
モネットの廉価モデルであるシルバーシリーズもLTと同じウエイトをしています。
実際に吹いていないのであくまで予測ですが、STC-1に比べてウエイトが軽い分演奏者が少し力ずくで吹いたとしても許容範囲が大きい点からシルバーモデルで採用されたのではないでしょうか。
XLT
最軽量モデルで、ハイノートを多用するリードメインの演奏向きとされています。
またデッドな部屋や、ビッグバンドなど周囲がうるさい状況での演奏でも自分の音を聴きとりやすいとのことです。
現在メインで使用中のResonance B2S3W PRANA
Resonance, Resonance LT
2017年から発売された新しいラインナップです。Resonance LTはその名の通り、Resonanceのライトウェイトモデルです。
モネット公式サイトではこのページが該当します。
それまでモネットマウスピースのスタンダードとされていたSTC-1に代わるモデルという位置付けのようです。
お恥ずかしながらモネットのウェブサイトに載っている説明を読んでも正確な邦訳ができないのですが、ざっくりと言うとハイノートやレスポンスという側面においてSTC-1よりも楽で吹きやすいということです。
特にレゾナンス(=共鳴、共振)という名前の通り、唇で生まれた振動をスムースに楽器に伝達してくれるような感じでしょうか。
また一般的なマウスピースからの乗り換えも今までよりも簡単であるとのことです。
同じ型番を直接比べたわけではありませんが、自重はSTC-1に比べて軽そうです。
個人的な印象としてはSTC-1はパワフル、Resonanceは柔軟という感じでしょうか。
いつか同じ型番のものを吹き比べてみたいですね。
Silver Series
モネットマウスピースの中での廉価モデルという位置付けです(それでも$195しますが)。
形状はLTと同じですが銀メッキで、プラーナ(後述)は存在しません。
また他のモデルのように特殊管モデルは存在しません。
現在のところサイズはMONETTE6, MONETTE4, MONETTE2, MONETTE1の4サイズのみのラインナップとなっているようです。
個人的には$195払ってシルバーシリーズ買うよりは少しだけ頑張ってレゾナンスのクラシック($265)や中古品買った方が・・・という気がします。
内部構造の違い
シルバーシリーズを除いてそれぞれクラシック、プラーナという2タイプが存在します。
モネット公式のレゾナンスのページにも書いてありましたが、例えるならばクラシックは乗り心地の良い高級車、そしてモネット自身が”the best of the best”と称するプラーナはハイパフォーマンススポーツカーのようだということです。
Classic
当然ですが音楽ジャンルのクラシックという意味ではありません。
演奏者の奏法があまり効率的でなくともある程度許容範囲があり、一般的なマウスピースから乗り換えやすいというメリットがあります。
外観は通常の金メッキにプラーナと比べて狭いスロート径(とはいえ一般的なマウスピースよりは大分大きいですが)、そしてシャンクエンドが少し厚め=バックボアの開き具合が緩やかになっています。
僕自身も初めてのモネットはSTC-1 B2S3クラシックからでした。
その前はジャルディネリの3Cを使っていたのですが、乗り換えやすいと言われるクラシックとはいえ慣れるまで時間を少し必要としたのも事実です。
参考になるかは分かりませんが、乗り換えてから2週間後のライブではモネットを使っていた記憶があります。
Prana
外見はサテン加工された上に金メッキがかけられています。クラシックと比べ、かなり大きめのスロート径と急な開き具合のバックボアを持っています。
僕が使っているB2S3Wではシャンクエンドが非常に薄くなっており、どこかに軽くぶつけただけでも簡単に歪んでしまいます。
公式サイトでは記述を見つけることはできませんでしたが、プラーナでは焼き鈍し処理をしており、ある種の音響効果を狙っているようです。
クラシックに比べてかなり効率の良い身体の使い方をしなければならず、力任せに吹こうとするとすぐに唇がバテたり音のコントロールが非常に難しくなってしまいます。
ただある程度効率の良い吹き方ができるようになると広いツボで楽に演奏でき、太く柔らかい音色を出すことが可能になります。
公式サイトではクラシックで慣れたらプラーナにステップアップしてねという趣旨のことが書いてありますが、必ずしもクラシックを使っている人が下手だということはありません。
僕が尊敬するトランペット奏者にもあえてクラシックを使っているという方がいます。